第3回福岡ドリームフェスティバル開催、子どもたちが楽しく仕事の魅力を体験

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 3月8日、福岡工業大学 FITホールにて、KCJ GROUP(株)が主催する「第3回福岡ドリームフェスティバル」が開催された。本イベントは、青少年育成活動を推進する「ゆめ応援プロジェクト」の一環として実施され、「キッザニア福岡オフィシャルアクセラレーター」の協力のもと、多彩な職業体験ワークショップが展開された。

 オフィシャルアクセラレーターとは、福岡キッザニアの施設外で、地域の青少年を対象に育成活動を行う企業のこと。入場料は無料で、毎回会場を変えることで、より多くの子どもたちが参加できるよう工夫されている。

 当日は、朝から多くの子どもたちと保護者が詰めかけ、ワークショップの受付開始を待つ長い列ができていた。主に小学校低学年の子どもたちが参加し、午前の部と午後の部の完全入れ替え制で実施。それぞれの時間帯で、12個のワークショップが用意された。

(株)筑豊製作所によるミニ建機操縦体験
(株)筑豊製作所によるミニ建機操縦体験

    たとえば、(株)筑豊製作所のブースでは、サービスエンジニアが実際に使用する工具や機器を紹介するほか、小型油圧ショベルの操作体験を実施。子どもたちは真剣な面持ちでハンドルを操作し、ショベルを動かしていた。

 ロイヤルホールディングス(株)のブースでは、現場で働く店員の指導のもと、料理の提供やフライパンの振り方を学んだ。お皿を三枚持つことができた子どもがうれしそうな表情を浮かべる姿を、保護者がカメラに収める様子も見られた。

 ホールでは、福岡ソフトバンクホークス(株)によるワークショップが実施された。午前の部では、アカデミーコーチの新垣渚氏、嘉弥真新也氏、三代祥貴氏が指導する野球体験が行われ、午後の部では、オフィシャルダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」によるダンス体験が行われた。

福岡ソフトバンクホークス(株)による野球体験
福岡ソフトバンクホークス(株)による
野球体験

    保護者からは「子どもがさまざまな職業を知る機会になり、とてもよかった」といった声が多く聞かれ、実際に体験した子どもたちも「よく知らない仕事も、体験してみると楽しかった」と話すなど、職業への興味を深めるきっかけとなった。

上村建設(株)・ハッピーハウス(株)によるタイルを再利用した小物づくり体験
上村建設(株)・ハッピーハウス(株)による
タイルを再利用した小物づくり体験

    今回のイベントにはオフィシャルアクセラレーターとして多くの地元企業が協力。参加企業の担当者は「地域の子どもたちに仕事の楽しさを伝えられる貴重な機会になった」と語り、地元企業が次世代の人材育成に貢献する意義を改めて強調した。

 また、「現場職員と事務が一丸となって進めたことで、社内交流のきっかけになった。さらに、仕事を通じて子どもたちと接することで、社員のモチベーション向上にもつながっている」との声もあり、こうした取り組みが企業内部にも良い影響を与えていることがうかがえた。

 本イベントは、子どもたちにとっては、さまざまな職業に触れ、将来の可能性を広げる貴重な機会となり、企業側にとっても、次世代とのつながりを築く貴重な場となっていた。「福岡ドリームフェスティバル」はキッザニア福岡の開館以来、毎年実施されており、今後も継続的に開催される予定だ。

【岩本願】

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