マツモト(北九州市)、25年4月期の業績予想を営業赤字へ修正

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 卒業アルバム制作などを手掛ける(株)マツモト(本社:北九州市門司区、松本大輝代表)は2025年4月期の業績予想を下方修正した。当初予想では売上高を24億1,700万円、営業利益1,100万円、経常利益1,300万円、当期純利益700万円と見込んでいたが、修正後の見通しでは売上高が21億6,200万円と前回予想より10.5%減少し、営業利益は2億7,200万円の赤字、経常利益も2億6,500万円の赤字へ転落する見込みだ。当期純利益については現時点で未定としている。

 今回の修正理由について同社は、主力事業である学校アルバム部門において、少子化の影響による需要の減少に加え、業界内の競争激化により受注数が予想以上に落ち込んでいるためと説明している。また、製造コストの上昇を販売価格に十分に転嫁できていないことも影響しているという。

 さらに、物価高騰の影響で人件費や材料費、物流コストなどの費用が増加。本社建物の修繕費が当初の想定を上回ったことも利益を圧迫した。特別損益に関しても、一部資産の減損処理を検討中としており、その影響額が現段階で正確に把握できていないことから、最終的な純利益予想を未定とした。業績予想の詳細がまとまり次第、改めて公表するとしている。

 同社は前期(24年4月期)業績でも売上高22億1,400万円、営業損失1億4,600万円、経常損失1億3,700万円、当期純損失8,600万円だった。

【寺村朋輝】

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