アビスパ、公式戦4連勝 琉球0-2福岡
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サッカーJ1リーグ・アビスパ福岡は20日、アウェーのタピック県総ひやごんスタジアム(沖縄市)で、FC琉球(J3)とYBCルヴァンカップ1stラウンド第1回戦の試合を行った。Jリーグ3大タイトルの1つ、ルヴァンカップの今シーズン初戦である。
この日、試合会場のタピスタは気温18℃と福岡に比べれば暖かい気候。ただ実況アナウンサーが「沖縄にしては肌寒い」と語ったことからわかるように、この時期、沖縄と九州との温度差は大きい。
アビスパはリーグ戦で3連敗後3連勝。一気に上昇気流に乗ったチームの雰囲気を削ぐことなくリーグ戦に臨むため、ルヴァンカップでも結果はもちろん、内容も問われる試合となる。またこの試合、昨年膝の手術を受けて長期離脱中だったDF奈良竜樹がベンチ入りをはたしている。
対するFC琉球は、ここまでリーグ戦未勝利。4敗1引き分けで最下位と、難しいシーズンとなっている。今シーズンから就任した平川忠亮監督の攻撃的なサッカーはなかなか結果を出せず、5試合でわずか1得点とサポーターの期待に応えられない状況が続いている。
だが、キックオフ直後の時間帯で主導権を握ったのは琉球だった。最前線に入った琉球FW庵原篤人は、持ち前のスピードと運動量を生かしてアビスパ守備陣の背後を狙い続け、何度か得点機を演出する。アビスパは今季公式戦初出場をはたしたGK永石拓海がさすがの守備を見せ、ゴールを死守する。
対するアビスパは、前線のFWウェリントン、MF名古新太郎、MF北島祐二らが琉球GKやDF陣に厳しいプレスを仕掛け、後方からのつなぎを許さない。両チームとも立ち上がりは想定通りの試合運びを見せたものの、前半は得点機の数では琉球が上回った。
アビスパがJ1の実力を発揮したのは、後半から。58分、右サイドバックのDF橋本悠が左足でクロスボールを入れると、これをFWウェリントンと琉球GK川島康暉が競り合う。真上に上がったボールに誰よりも速く反応したのはMF北島祐二だ。北島が完璧なタイミングで放ったヘディングはネットに吸い込まれ、アビスパが先制に成功する。
これでアビスパが完全にペースを取り戻す。ほぼ一方的に攻撃を続けたアビスパに、再び歓喜の瞬間が訪れたのは試合終了間近の90分。GK永石のロングパスをFWシャハブ・ザヘディが競って前に送ると、このボールを受けたのはMF紺野和也。紺野はトラップしながらターンを見せ、そこからダイレクトで左足のシュート。ボールはネットに吸い込まれ、アビスパが2点目を奪った。
試合はこのまま終了し、アビスパが2-0で勝利。2年ぶりのルヴァンカップ制覇に向け、順調な滑り出しを見せた。また68分にはDF奈良が交代出場をはたし、手術前と遜色ないプレーを披露したことも好材料だ。
ルヴァンカップの次戦は、来週26日に行われる栃木SC対ベガルタ仙台戦の勝者との対戦となる。琉球戦に引き続き下位カテゴリー相手の試合となるが、負ければ終わりのトーナメント戦だけに気を抜くわけにはいかない。
今シーズンの目標はリーグ戦6位以上、そしてカップ戦(ルヴァンカップ、天皇杯)優勝。高い目標だが、今年の選手、監督、スタッフならば十分可能性がある。リーグ戦では次節、金明輝監督の古巣・FC町田ゼルビアとの対決。3月29日は、桜も満開だろう。ぜひ、スタジアムでアビスパの雄姿を目に焼きつけよう。
【深水央】
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