サニックスHD、25年3月期決算 発電所売上大幅減で減収減益

 15日、(株)サニックスホールディングス(本社:福岡市博多区、宗政寛代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は453億5,200万円(前期比3.8%減)、営業利益は22億2,700万円(同40.5%減)、経常利益は19億5,000万円(同43.7%減)、当期純利益は14億8,300万円(同45.0%減)で、減収減益となった。

 決算要因としては、環境資源開発事業部門のうちプラスチック燃料や廃液処理、埋立処理の売上は増加したが、主力の発電所売上が30.5%減少したことが大きく響いた。売電単価の下落と稼働日数の減少が影響し、同部門の売上高は前期比5.6%減の178億3,600万円、営業利益は同44.2%減の26億3,500万円にとどまった。

 住環境領域のHS事業では、住宅改修工事等の「その他」が前期比24.2%増となる一方、白蟻防除施工や基礎補修工事は減少し、売上高は117億8,700万円(同0.6%減)となった。営業利益は17億6,100万円(同2.6%増)と増益だった。ES事業は売上高25億7,100万円(同4.8%減)、営業利益は1億300万円(同53.1%増)。SE事業は売上高11億9,800万円(同5.4%減)、営業損失は4,100万円(前年は5,900万円の損失)だった。

 エネルギー領域のPV事業は、案件の大型化と施工の長期化により売上高は93億7,200万円(同5.3%減)、営業利益は2億8,800万円(前年は2億9,400万円)。一方、新電力事業は事業縮小を進めるなかで採算性が改善し、売上高は26億9,700万円(同3.8%増)、営業利益は1億6,900万円(同68.3%増)と健闘した。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高は467億9,100万円(前期比3.2%増)、営業利益は28億300万円(同25.9%増)、経常利益は24億3,400万円(同24.8%増)、当期純利益は17億7,500万円(同19.7%増)で、増収増益を予想している。

【寺村朋輝】

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