NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「参院選では平和憲法を守り、消費税率5%への引き下げ以上の消費税減税を公約に明示する政治勢力に投票することを呼び掛ける」と訴えた6月8日付の記事を紹介する。
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新たに個人のYouTubeチャンネルを立ち上げた。
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初回の動画は山城博治さんへのインタビュー。山城博治さんは沖縄平和運動センター議長を長く務められてきた。〝平和の闘士“。「オールジャパン平和と共生(現ガーベラの風)」の2018年6月6日の総決起集会に参加くださり、連帯のご挨拶をいただいた。「立ち上がれ」の歌も披露いただいた。
7月に実施される予定の参議院選挙に立候補される意向を示されている。山城さんに沖縄の現状、平和のために必要なこと、生活の問題を詳しく聞いた。ぜひ、動画を流布・拡散していただきたく思う。また、新しく開設したYouTubeチャンネルへのチャンネル登録もお願いしたい。今後、動画配信を拡充する予定だが、準備に時間がかかるため、しばらくお待ちいただきたく思う。
山城さんは〈平和と生活〉の問題を強調された。絶対に戦争を起こさせないこと。この言葉の重みをしっかりと受け止める必要がある。平和が脅かされ、沖縄では明日にでも戦争が勃発するかのような〈脅し〉がささやかれているが、戦争のリスクを高めているのは一体誰なのか。この点を考える必要がある。戦争で利益を得ようとする勢力が、危機を煽り、その危機を原動力にして軍備拡大に突き進んでいるだけではないのか。
米騒動の茶番の裏側で憲法破壊の動きが加速している。6月3日に産経新聞が石破首相へのインタビュー記事を掲載した。
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このなかで石破首相は衆院憲法審査会で自民が日本維新の会や国民民主党とともに改憲原案の起草委員会設置を提案する動きを示していることについて、「この流れ止めてはいけない」と発言した。しかし、これは憲法審査会のなかでの動きではない。憲法審査会ではなく、憲法審査会の「幹事会」及び「幹事懇談会」での、非公開の協議内容が漏れ伝えられているだけのこと。しかし、「幹事会」や「幹事懇談会」は憲法改正の内容を論じる場ではなく、法令違反の対応だと言わざるを得ない。
国会議員は憲法第99条によって憲法尊重擁護義務を課せられている。憲法尊重擁護義務を課せられている国会議員が憲法改正を網羅的に検討する憲法審査会を常設の機関として設置していること自体が憲法違反である疑いが強い。
憲法改正は許されても憲法制定は許されていない。憲法の基本原理変更は「改正」の範囲を超える「制定」=「革命」=「国家転覆」であって許容されない。ところが、その「制定」=「革命」=「国家転覆」の動きが顕在化しつつある。
6月5日の午前に国会議事堂横で「改憲発議阻止デモ」が開催された。衆議院憲法審査会が開催される毎週木曜日の朝から昼まで、首相官邸前または国会議事堂横で「改憲発議阻止デモ」が開催されている。6月5日は私も参加させていただいた。
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※続きは6月8日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「消費税率5%と平和憲法堅持」で。
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植草一秀の『知られざる真実』
【6/20要申込】
植草一秀プレミアムセミナー&出版記念パーティー開催
6月に新刊『財務省と日本銀行-日本をダメにするカルトの正体-』を上梓する植草一秀氏を講師に迎えて、日本の財政政策の実態を読み解き、経営者が今後の経済環境にどう向き合うべきかを考えるセミナーを開催します。植草氏と直接意見交換ができる貴重な機会です。ぜひご参加ください。
<INFORMATION>
〔日時〕
2025年6月20日(金)午後3時~6時
〔場所〕
福岡市民ホール(小ホール)
〔プログラム詳細〕
講演『財務省の正体とビジネス防衛論』 午後3時~4時半
質疑応答 午後4時半~5時15分
出版記念パーティー(軽飲食付き) 午後5時15分~6時
〔講師〕
植草一秀氏(政治経済学者)
〔参加費〕
1万円(飲食、新刊書籍、書下ろし資料代含む)※要申込
〔お申し込み先〕
専用フォームあるいはTEL、FAXにて
▶ 専用フォーム
TEL:092-262-3388
FAX:092-262-3389
主 催:(株)データ・マックス
※当セミナーの詳細な内容は告知記事にてご確認ください。
<プロフィール>
植草一秀(うえくさ・かずひで)
1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーヴァー研究所客員フェロー、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ(株)=TRI代表取締役。金融市場の最前線でエコノミストとして活躍後、金融論・経済政策論および政治経済学の研究に移行。現在は会員制のTRIレポート『金利・為替・株価特報』を発行し、内外政治経済金融市場分析を提示。予測精度の高さで高い評価を得ている。政治ブログおよびメルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」で多数の読者を獲得している。