リージョナルプラスウイングス、25年3月期決算 増収もコスト増で最終赤字に転落

 5月28日、(株)リージョナルプラスウイングス(本社:東京都大田区、髙橋宏輔代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は1,052億7,800万円(前期比3.7%増)、営業利益は36億3,800万円(同12.1%減)、経常利益は34億2,100万円(同6.9%減)、当期純利益は5億2,300万円の赤字(前期は当期純利益41億4,300万円)で、増収ながらも減益、最終赤字に転落した。

 決算要因としては、グループ傘下の(株)AIRDOおよび(株)ソラシドエアにおいて旅客需要が新型コロナ以前の水準を上回る形で回復し、両社ともに過去最高の旅客数および営業収入を記録したことが増収の主因となった。一方で、原油価格や為替変動の影響に加え、外注費や人件費の上昇、政府支援施策の終了・縮小などを受けて、事業費や販売費・一般管理費が増加し、利益を圧迫した。さらに、繰延税金資産の一部を取り崩したこともあって、純利益段階では赤字に転落した。

 グループ全体では、整備業務の効率化を目的に両社の整備機能を本社に集約し、24年10月から新たに航空機整備の管理受託事業を開始するなど、協業体制の強化を進めている。地域密着型エアラインとしてCSR活動や地場産品の輸送支援にも注力しており、引き続き企業価値の向上を目指す。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高が1,122億円(前期比6.6%増)、営業利益は19億円(同47.8%減)、経常利益は12億円(同64.9%減)で、増収ながらも大幅な減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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