藤本元市議政経セミナー開催 久保田勇夫氏と語る福岡

 「藤本あきのり 令和8年春 政経セミナー」が15日、リーセントホテル福岡(福岡市東区)で開催された(主催:藤本顕憲君を支援する南山会)。

 前福岡市議会議員の藤本あきのり氏は挨拶において、前西日本フィナンシャルホールディングス会長の久保田勇夫氏との長い付き合いを紹介した。藤本氏は九州大学箱崎キャンパスの移転計画が議論されていた1990年代初頭、博多エリアにある中央省庁の機関を跡地へ移転することにより、福岡を災害時の「政府のバックヤード」とするプランを提唱したことなどを振り返った。

 講師の久保田氏は政治家のセミナーで登壇するのは初めてという。久保田氏からは、藤本氏との絆は、1981年の行政改革の一環で福岡財務支局(当時:北九州財務局)の廃止・統合が持ち上がった際に遡るものであり、地方経済の拠点を守るために奔走した中心人物が藤本氏であったと紹介し、長年にわたる共闘の歴史を振り返った。

講演を行う久保田氏
講演を行う久保田氏

    「霞ヶ関から見た政治家達」という演題で、34年にわたる大蔵官僚としての経験から、昨今の政治主導の在り方に警鐘を鳴らした。官僚の役割は本来、「蓄積されたノウハウに基づき、政策のメリット・デメリットを分析して仕組みを提示すること」であり、政治家が価値判断を下すという適切な分業体制が不可欠であるが、近年は両者の対話が不足し、「政策の質の低下やコスト増を招いている」と実感を込めて語った。

 久保田氏は福岡が国際的な金融・情報の中心地として発展し続けることの重要性を説くとともに、地方が自立した気概をもち、中央と対等に渡り合える知見をもつことこそが、これからの福岡、そして日本の繁栄につながると結んだ。

【茅野雅弘】

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