台湾新幹線の新駅が3ヵ所開業
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「台湾新幹線」と呼ばれる高速鉄道の新駅3カ所が12月1日、揃って開業した。新駅は、苗栗(ミャオリー)、彰化(チャンホワ)、雲林(ユンリン)の3駅で、新駅が開業するのは、2007年に全線開通以降初めてのことになる。苗栗、彰化、雲林の各駅からは、これまでローカル線・台湾鉄道と高速鉄道の組み合わせだったが、開通によって3駅から台北駅までの所要時間は、それぞれ約50分、60分、70分となり、利便性が高まることが期待される。 新駅開業に際して、記念セレモニーが開かれ、馬英九総統も出席した。馬総統は「台湾の交通は新しい時代に突入した。環境を考慮するべき時代に、省エネルギーや二酸化炭素削減に繋がる鉄道は発展し続けなければならない」と述べた。馬総統は彰化から雲林間に乗車した。 台湾新幹線の新駅開業によって、各地域からの利便性は高まるが、一方で「利用者があまり見込めない地域に駅をつくっても意味が無い」や「設備投資費の無駄」という世論の批判も上がっている。台湾メディア関係者は「引くに引けない形での開業で、地味なスタートとなった。高速鉄道は市の中心から遠い駅が多いため、期待感も薄い」と冷ややかな視線を送っている。 新駅開業に合わせ、特別デザインの切符も販売されたが、経営悪化が度々指摘されるなかでの強行開業となり、今後の経営赤字拡大も懸念されている。 【杉本 尚丈】
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