中国・習主席、ジンバブエ大統領と会談
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就任以来、アフリカ戦略を強力に推し進めている中国・習近平国家主席は12月1日、アフリカ・ジンバブエのムガベ大統領と会談を行った。両首脳は、電力や通信などのインフラ建設、ジンバブエ農業の近代化への協力体制構築で一致した。また、ジンバブエの火力発電所への資金援助も発表された。
会見のなかで、習国家主席は「中国とジンバブエは政治的、経済的にも信頼関係があり、両国の友好と発展を推進していくべきだ。我が政府はジンバブエに対し、労力を惜しまないつもりだ。協力体制を強化することは両国の国民にとっても望ましいこと」と述べた。ムガベ大統領は、「中国は長い友好関係がある。ジンバブエのみならず、アフリカ各国が中国を歓迎している。今後も、インフラ、農業、工業などの各方面で、中国の協力に期待している」と話した。
ジンバブエは、1980年に独立して以来、ムガベ大統領が30年以上、政権の座についているが、長期独裁と同性愛者への迫害などの人権侵害が指摘されている。今回の習近平氏のジンバブエ訪問には、アメリカなどが遺憾の意を示している。
昨年の中国とアフリカとの貿易額は約2,200億ドルで、アフリカにとって中国は最大の貿易相手国となっている。今回の訪問で、習主席はソマリア、南アフリカ、ナイジェリア、ナミビアなどの大統領らとも会見を行っており、対外的に、アフリカ諸国への経済政策と影響力の拡大を前面に打ち出している。【杉本 尚丈】
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