2024年11月25日( 月 )

北朝鮮航空会社がハングル表記やめる

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北朝鮮唯一の航空会社・高麗航空が、公式ホームページを、これまでの「韓国語」「英語」表記から、「英語」のみにリニューアルした。高麗航空では、平壌~北京、上海、瀋陽、ウラジオストック(ロシア)、バンコク便(タイ)を運航し、オンラインでも発券サービスを行っているが、イギリスの調査機関は今年、搭乗便数利便性、飛行機の新旧、機内サービスの質、機内食などの選考基準で、高麗航空を4年連続で、「世界最低の航空会社」に選んでいる。


 日本人や韓国人が、中国などで乗り継いで利用するケースはほとんどない。韓国人ジャーナリストは「物理的には韓国人もチケットを入手することが可能。しかし、我々の伝聞では、搭乗まではできるものの、北朝鮮に到着後に入管で執拗に質問責めを受け『自由行動ができない』ことを告げられる。出国時にも荷物検査を受ける。無事に乗って出国できるとも限らず、到着後の北京でも、かなりの長時間、拘束される。『北朝鮮から帰国していない』とされる韓国人の話も聞く」と話す。


 日本人でも、専門の旅行代理店を経由すれば、物理的には北朝鮮旅行は可能というが、国交がないため、未知なる部分が潜んでいる。前述の韓国人ジャーナリストは、「高麗航空はユーロ圏内の飛行を禁止されているなど、国際的にも悪いレッテルを貼られている。中国人は北朝鮮旅行が可能ではあるが、現地で何をされるかわからないため、ほとんどの人が行きたがらない。今回のホームページ表記縮小は、韓国人も北朝鮮人も利用しないため、意味がないからやめただけだろう」と冷静に分析している。

【杉本 尚丈】


▼関連リンク
・高麗航空ホームページ

 

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