2024年12月23日( 月 )

きょくとう(株)第3四半期、需要低迷などで減収減益

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 クリーニング業を全国展開する(株)きょくとう(本社:福岡市博多区、牧平年廣代表取締役社長)が12月30日に発表した2016年2月期第3四半期決算は、需要の低迷などで減収減益になった。

 同社発表によると、第3四半期における売上高は55億6,500万円(前年同四半期比1.9%減)、営業利益は3億2,000万円(同16.2%減)、経常利益は3億8,600万円(同14.1%減)、純利益は2億3,100万円(同29.9%減)。なお、通期の業績予想に修正はない。

 同社は、慎重姿勢を続ける家計における支出の抑制、個人消費が伸び悩むなか、クリーニング業界において衣料のカジュアル化やクールビズの定着、消費者の節約志向が依然として根強いことから、厳しい経営環境が続いていると見ている。また、前期は、14年3月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要といったプラス要因があったが、当期は第2四半期で天候不順の影響により需要が低迷し、減収につながったという。

 同社は、9月30日に閉鎖した松工場(大阪市西成区)から、10月1日に新設した大正工場(大阪市大正区)へ生産を移転。不採算や取次店オーナーの高齢化にともない49店舗を閉鎖する一方で、新たに16店舗(16店舗のうち1店舗は、14年12月1日付事業の一部譲受けで取得した店舗)を出店。第3四半期累計期間末の店舗数は708になった。また、販促活動として秋の衣替えシーズンに合わせた「新規ご入会キャンペーン」を実施し、特別会員数と需要の拡大に努めたとしている。

【川元 浩明】

 

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