ホームセンター主要6社、1月は客数回復も二極化鮮明に 全社で客数改善、客単価上昇トレンド継続

 ホームセンター主要6社の2026年1月既存店実績が出揃い、前年12月から客数動向が大幅に改善する一方、客数をプラス圏に維持できる企業とマイナス圏にとどまる企業との二極化が鮮明になっていることが明らかになった。

 1月の客数前年同月比は、全6社で12月実績から改善した。とくにコメリは前月▲2.0%から2.8%へと4.8ポイント改善し、コーナン商事も▲2.8%から1.4%へと4.2ポイント上昇。DCMホールディングスは▲7.7%から▲2.5%へ5.2ポイント改善するなど、年末商戦後の反動減からの回復が顕著となった。

 しかし、プラス成長を維持できたのは3社にとどまった。ハンズマン(3.7%)、コメリ(2.8%)、コーナン商事(1.4%)が客数増を実現した一方、アークランズ(▲0.3%)、ナフコ(▲1.8%)、DCMホールディングス(▲2.5%)は改善傾向にあるものの、依然としてマイナス圏から脱却できていない。

 客単価は5社でプラス成長となり、業界全体で単価上昇トレンドが続いている。アークランズが3.9%と最大の伸びを示し、DCMホールディングス(2.7%)、コーナン商事(1.9%)、コメリ(1.8%)が続いた。ハンズマンのみ▲1.1%とマイナスだったものの、12月の▲0.4%から減少幅は拡大した。

 客単価上昇の背景には、商品値上げの浸透に加え、冬季需要商品や高機能商品へのシフトがあるとみられる。

 客数×客単価で見た売上トレンドでは、客数をプラスに維持できている企業群と、客数マイナスを客単価でカバーする企業群との間で、明確な戦略の違いが浮き彫りになった。

■総合評価(客数+客単価の合計値):
コメリ:+4.6ポイント
アークランズ:+3.6ポイント
コーナン商事:+3.3ポイント
ハンズマン:+2.6ポイント
DCMホールディングス:+0.2ポイント
ナフコ:▲1.7ポイント

 ハンズマン、コメリ、コーナン商事の3社は、客数をプラス圏に維持することに成功。とくにコメリは客数2.8%増に加え客単価1.8%増と、両面での成長を実現し、総合評価+4.6ポイントでトップに立った。コーナン商事も客数1.4%増、客単価1.9%増とバランスの取れた成長を示している。

 一方、ハンズマンは客数3.7%増と6社中最高の集客力を見せたものの、客単価が▲1.1%と唯一のマイナスとなり、総合評価は+2.6ポイントにとどまった。集客力は高いが、単価向上策に課題を残す結果となった。

 アークランズ、ナフコ、DCMホールディングスの3社は客数マイナスが続いているが、対応策は大きく異なる。

 とくに注目すべきはアークランズの戦略だ。客数は前月▲4.9%から▲0.3%へと4.6ポイント改善し、ほぼゼロ近辺まで回復。さらに客単価は前月2.4%から3.9%へと1.5ポイント上昇し、6社中最高の伸び率を記録した。客数減少を客単価上昇で補う戦略が奏功し、総合評価+3.6ポイントと、客数プラス組のコーナン商事(+3.3)やハンズマン(+2.6)を上回る好成績を残した。高付加価値商品の品ぞろえ強化や価格戦略の最適化など、客単価マネジメントは業界内でも際立っている。

 DCMホールディングスは客数▲2.5%を客単価2.7%でカバーし、総合評価+0.2ポイントとわずかにプラス圏を維持したが、改善の余地は大きい。

 最も厳しいのはナフコで、客数▲1.8%、客単価0.1%と、唯一総合評価がマイナス(▲1.7ポイント)となった。集客力の回復と客単価向上の両面での対策が急務となっている。

 2月以降は春季需要期に入り、ガーデニング・園芸商品やDIY用品の需要拡大が見込まれる。ただし、暖冬傾向が続く場合は季節商品の販売に影響が出る可能性もあり、各社の商品構成力と集客施策が業績を左右しそうだ。

 今後の競争の焦点は、客数をいかに維持・拡大できるかに移る。客単価上昇が続くなか、ハンズマン、コメリ、コーナン商事のように客数増を維持できる企業と、アークランズのように客単価戦略で成果を上げる企業との差別化が鮮明になりつつある。

 客数マイナス組は、アークランズの客単価戦略を参考にしつつも、根本的な集客力強化が不可欠だ。デジタル施策の強化、店舗体験の向上、商品ミックスの最適化など、各社の差別化戦略が注目される。

<主要6社1月既存店 客数と客単価の前年同月比増減率>
ハンズマン・・・・・・・・・客数3.7(0.9)、客単価▲1.1(▲0.4)
コメリ・・・・・・・・・・・客数2.8(▲2.0)、客単価1.8(1.3)
コーナン商事・・・・・・・・客数1.4(▲2.8)、客単価1.9(0.9)
アークランズ・・・・・・・・客数▲0.3(▲4.9)、客単価3.9(2.4)
ナフコ・・・・・・・・・・・客数▲1.8(▲5.0)、客単価0.1(▲1.3)
DCMホールディングス・・・・客数▲2.5(▲7.7)、客単価2.7(0.7)
(単位%、▲減、カッコ内は昨年12月)

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