二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(24)~申し立てたクラブの見解

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

合意に至った地区付則問題

 「337-A地区」2リジョンの紛争は数年間にわたって続き、2022年7月に二場氏がガバナーに就任するのと同時に、新たに6リジョンが発足したことは以前に紹介した。その大きな要因となったゾーン編成問題であるが、18年9月19日、申し立てを行ったクラブと、向井・二場両氏との紛争の調停手続きが行われた。

 2つの紛争事項があったが、1つは第二副地区ガバナーの選出基準に係る当時の「337-A地区」の付則は、国際会則に反するものとの指摘。もう1つが紹介してきたゾーン再編成に関するものであった。

 申し立てを行ったクラブだけでなく、28クラブ中の他のクラブからも強引なやり方に異議が出ており、2時間の討論のなかで、さすがに二場氏も手続きに問題があったことを認めざるを得ない状況になったと前回紹介した。

 申し立てを行った当該クラブは、調停手続きを受け、同年10月7日に地区付則とゾーン再編成について、それぞれ見解をまとめている。地区付則については次の通りである。

(1)国際協会の考えと地区慣習の両方が地区運営に重要であることを理解する。ただし、より公正かつ透明なかたちでの運営を望み、具体的な方法論の決定を望む。
(2)当該問題を地区の重要課題として、今後長期的な委員会設置などを通じ、根本解決に向かうのであれば、申し立てにおける向井・二場両氏に対する個別の処置は求めない。

懸念された恣意的な決定

 問題は、ゾーン再編成である。18年9月19日の調停手続きにおいて大紛糾したのは、ゾーン編成に関する事柄であった。前回紹介したように調停役の田中孝文元ガバナーも、クラブ側と向井・二場両氏との議論がかみ合っていないことに苦言を呈さざるを得なかった。

(1)紛争申し立ての趣旨に基づき、2018年3月30日時点での「337-A地区」2リジョンのゾーン編成について問題があったことを確認し、向井・二場両氏への処置を求める。
(2)今期以降実行されようとしているゾーン編成については、本申し立ての対象ではなく、別個2リジョン内の問題として解決を求める。

 ゾーン編成はそれまでの歴史や取り組み、人間関係も考慮して各クラブの意見を聴取し、慎重に考えるべきものだが、第1回の調停でも向井・二場両氏は明快な回答をしなかった。できなかったというのが正しいかもしれない。

 ここまで紛糾したのは、一部による独断的な行動への反発の面もあるが、申し立てを行ったクラブ関係者などが懸念したのは、当該問題だけでなく、地区ガバナーの決断にかかわる事柄に関して、民主的手続きを踏まずに推進する状況では、別の問題でも同様、類似の問題が惹起する可能性を感じたからである。

 このことは「337-A地区」2リジョン固有の問題ではなく、他の地区でも起こり得ることである。

(つづく)

【近藤将勝】

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