二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(41)~成功した「さくらフェスタ」と水面下での権力闘争

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

日本ライオンズの柱の献血活動

盛況の「さくらフェスタ」
盛況の「さくらフェスタ」

 7日にJR博多シティ大屋根イベントスペースにて、ライオンズクラブ国際協会「337-A地区」4リジョン(4R)が主催する「ライオンズさくらフェスタ2026」(以下、さくらフェスタ)が開催され、約25のライオンズクラブを中心に、ライオンズクラブの会員、老若男女多くの市民が参加した。

 音楽ライブや飲食ブースの模様は別稿でも報告しているので、本稿では、ライオンズクラブ活動の柱である奉仕活動に関して述べたい。

 開会前の午前10時過ぎから取材に入った。共催している福岡県赤十字血液センターの献血車も到着しており、旧知の福岡市議・中島正裕氏(福岡南ライオンズクラブ会長)などライオンズの会員が献血活動への協力を呼び掛けていた。

献血車と献血を呼び掛けるライオンズの会員
献血車と献血を呼び掛けるライオンズの会員

    ライオンズクラブの活動は「アクティビティ」と呼ばれるが、地域社会や世界へ向けて行う社会奉仕活動である。国や地域により、その活動内容や形態はさまざまである。駅前や商業施設で行われている献血活動は、青少年健全育成、災害支援などとともに日本ライオンズの「アクティビティ」の重要な柱となっている。

 日本における献血活動とライオンズの関わりは深い。戦後行われていた「売血」が問題視され、「献血」へと代わる時期と、ライオンズの献血活動がスタートしたのは同時期にあたる。1989年には日本赤十字社から第1回献血推進賞を受賞するなどライオンズクラブは半世紀以上にわたり日本の医療を支えてきた。

 福岡博多ライオンズクラブなどによる「レモネードスタンド」は小児がんと闘っていたアメリカの1人の少女が、「自分と同じような病気の子どもたちのために、治療の研究費を病院に寄付したい!」と、自宅の庭にレモネードスタンドを開いたことが始まりで、全米に広がり、日本を含めた世界中で行われるようになった。レモネード販売の収益は小児がん治療の研究費や病院への寄付に充てられている。

水面下でのロビー活動

 今回「さくらフェスタ」はライオンズクラブの公共性の高い奉仕活動を多くの市民にわかりやすく伝えることで、「集う、響く、広がる 社会貢献の新しいかたち」をテーマに開催された。

 夕暮れの午後6時過ぎ、ステージに登壇した「337-A地区」の松村誠ガバナーが、ライオンズクラブの理念である「『We Serve』(我々は奉仕する)の『We』は私たちみんなを意味している」と述べたうえで、「みんなで奉仕活動をやりましょう」と呼びかけた。献血やレモネードスタンドなどライオンズの日常活動が「さくらフェスタ」を通じてライオンズクラブの活動をよく知らない人たちにも、具体的な実感として伝わっただろう。

 さくらフェスタには、主催者や出店した4リジョンの各クラブの方をはじめ、多くの「337-A地区」のライオンズメンバーが参加されていた。会場には二場氏や別府氏も来場しており、二場氏は主催者や顔見知りのメンバーに声をかけて回っていた。

 各クラブのブースを取材中、二場氏を目撃したが「これもロビー活動の一環ではないか」と感じられた。

ステージから見て駅側の通路上には、スポンサーである「337-A地区」のガバナーや元ガバナー、主催の4リジョンを中心に6つのリジョンのメンバーの名前を掲載したボードも設置されており、二場氏や第一副地区ガバナーの別府氏の名前もあった。

 ※スポンサーであるガバナーや元ガバナーなどの名前入りの看板 写真

スポンサーであるガバナーや元ガバナーなどの名前入りの看板
※スポンサーであるガバナーや元ガバナーなどの名前入りの看板

 元ガバナーである二場氏が会場に来ることが問題というのではない。会の趣旨と異なる本音が見え隠れしており、目的が違うだろうということである。

 ライオンズクラブについて広範な市民に周知し、音楽ライブや飲食を通じて多くの人々が心を通わせる場となった取り組みの一方で、日曜日に開催される「337-A地区」の年次大会に向けて、二場氏や別府氏は水面下で国際理事やガバナー就任に向けたロビー活動を行っている。

 当社の記事を読んでいるあるライオンズ会員は「私は誰派でもなく、そういう権力争いは本当に嫌なんですよね。仲間内で腹の内を探り合うのはライオンズの趣旨にそぐわない」と語っていた。

 国際理事にしてもガバナーにしても、公平無私の組織のリーダーでなければならない。別府氏がガバナー就任前にホームページ上で語っている「サーバントリーダーシップ」とは、リーダーが「支配者」ではなく「奉仕者(サーバント)」としてメンバーに寄り添い、彼らの成長と成功を最優先に支援することで、組織の目標達成を目指すリーダーシップのことを意味する。

 一日を通して楽しく和気あいあいとした光景が会場の各所で見られた一方で、ライオンズクラブの理念からかけ離れた権力闘争が展開されているのは残念な限りである。

 ライオンズクラブ「337-A地区」の皆さん、このようなことでよいのでしょうか。公益性の高い社会奉仕団体であるライオンズクラブに無用な権力闘争と分断を持ち込む二場氏と別府氏は、身を引くべきである。

(つづく)

【近藤将勝】

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