2024年12月22日( 日 )

地場トップクラスのサッシ工事業者へ

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(株)サンヨー建材工業 代表取締役 越智 多見男

飯塚市で創業して39年

sy 住宅用アルミサッシ、スチール・軽量製、ステンレス製建具およびガラス・鏡などの建築資材の販売施工を手がける(株)サンヨー建材工業は、1976年4月、越智多見男社長によって創業された。

 創業当時は木製のサッシからアルミ製のサッシへの転換が進んでいた頃だ。木製サッシに比べ、アルミサッシは施工が容易であることから異業種による参入が増加。同社は、競合ひしめく建具工事業界で地道な営業活動を積み重ね、マンション新築工事におけるサッシ工事で飯塚地区・福岡地区における強固な受注基盤を構築。知名度を拡大し、受注先は大手ゼネコンから地場ゼネコンまで幅広い。
 同社の大きな強みは施工力と越智社長の人脈だ。この2つは、同社の経営の両輪と言っても過言ではない。自社施工であることを生かした高い施工力で受注先からの信頼は厚い。

時代を読む『勘−感性』を重視

 「特別なことは何もしていません。『努力と機動力』を理念に掲げ、顧客の求めるものを丁寧に聞き、それを徹底すること。それには、時代の流れを読む『勘-感性』も重要になってきます。『勘-感性』は、私が会社を経営するのに最も大切にしているものです。感性を高めるには、常に顧客の声を聞き、その声を仕事に反映して進化させていくことであり、それを続けていくことが最も重要だと思います。これが、理念である『努力と機動力』に集約されているのです」(越智社長)と話す。
 2014年9月期には売上高が12億円を越えた同社。越智社長の強いリーダーシップが同社を牽引しているのは間違いないが、理念に共感した従業員が一丸となって仕事に取り組むことで高い施工力を裏付けていることも忘れてはならない。

施工力と人脈で信用を得る

 発注者、元請け業者、下請け業者と多くの事業者が関わる重層構造の建設業界においては、とくに関係性の構築が重要視される。同社もサッシ工事業者として重層構造に属しており、越智社長は人脈を駆使して地方都市の専門工事業者では他を圧倒する事業規模を誇るまでに拡大してきた。
 このように、一般的には評価されにくい専門工事業において、コツコツと顧客の要望に応えて実績を積み上げ、取引先の信用を勝ち取った同社から、中小企業が学ぶべきところは非常に多い。

 福岡県内を中心にビル・マンション建築工事へ携わる同社は、「まちづくりに関わっていることからも、責任は非常に大きいですが、その分やりがいも大きい。まだまだ大きなポテンシャルを秘めている福岡のまちづくりにこれからも尽力していきたい」(越智社長)という。
 積み上げた施工力と人脈で、ますます飛躍を続ける同社から今後も目が離せない。

<COMPANY INFORMATION>
(株)サンヨー建材工業
代 表:越智 多見男
所在地:福岡県飯塚市秋松941
設 立:1977年10月
資本金:1,000万円
TEL:0948-28-7727
FAX:0948-28-7723

<プロフィール>
oti越智 多見男(おち たみお)
1947年、福岡県嘉穂郡(現・飯塚市)生まれ。76年にサンヨー建材工業を創業し、77年10月の株式会社化とともに代表取締役に就任した。趣味はゴルフ。

 

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