アベノミクス破綻、最悪の連環には打つ手なし
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2016年新年3日間は本当に天気に恵まれていた。誰もが【2016年は絶好調】と確信した。経営者たちが新年会で自信を取り戻した発言を行うようになって4年目を迎える。安倍政権が誕生してからである。
ところが、新年に安泰を予感した日本経済に暗雲が立ち上った。株取引が始まった4日から急転直下、株の暴落という深淵に嵌ってしまった。一番、ショックを受けたのは日本銀行総裁・黒田東彦氏であろう。【これでアベノミクスの成果は封じ込められた】という認識を持った。今回の株暴落に対する処方箋は日本一国での対応策ではどうにもならないことを知っているからだ。
まずは原油オイル価格の暴落。20年前であれば生活者は喜び、中小企業も【コストダウンができる】と万歳を発していた。
だが現在では事(原油安)は簡単ではない。複雑だ。原油の現価格が続くと原油大国サワジアラビアが保有している外貨が底をつくそうな。そうなると同国を筆頭に産油国の保有している資金が枯渇する。日本の株取引量の70%は外国資金、その大半がオイルダラーである。株を売って現金化するのは必然の行動である。日本だけでなく世界の株は暴落する一方になる。この負の連環に黒田春彦総裁1人が立ち向かってもどうにもならない。引責辞任する前に体調不良で引退宣言をされたらいかがだろうか。
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