電光標識から支え続ける福岡交通の安全
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九信電設(株) 代表取締役 黒木 善弘
経験と実績で得た官からの厚い信頼
1973年に信号機工事、街路灯工事を主として設立された九信電設(株)。都市の交通網、夜間の安全という重要な役割を担う同社は、その堅実な仕事振りが評価され、地元の信頼も得て、実に40年以上の社歴を重ねてきた。その長い歴史の積み重ねのなかで、福岡県警交通安全電気施設設置工事の受託をはじめとする、官庁の仕事をメインに行えるようになった同社は、現代表取締役でもある黒木善弘氏が社訓として掲げる「誠実」「謙虚」「行動」の3カ条をしっかりと守り、業務に努めている。
加えて、近年では省エネ化が叫ばれ、信号機も街路灯もLEDへの交換が進んでいる。こういった次世代照明事業においても、同社は存在感を発揮している。誠心誠意取り組んできた都市の安全保障サポーターとしての実績が、官庁含め多くの依頼につながっているのだ。
黒木代表は既存の信号機、街路灯の次世代照明への切り換え業務を多く受注できていることに対して、「大変ありがたいことです」と述べ、一度、取り換えればその寿命が5万時間と言われるLEDの特性に関連して、まだ都市照明のほとんどが電球だった時代を振り返り「昔は電球が1つでも切れれば、深夜でも緊急整備の呼び出しがあり、電球をくわえてバタバタと現場へ駆け付けていたものです」と語る。LEDにより交換頻度が少なくなろうとも、不測の事態は必ず発生する。そのときにきちんと対応できなければ、安全・安心の担い手とは呼べない。「悪貨が良貨を駆逐する」。黒木代表はじめ社員全員がその自覚を持っているからこそ、現在でも万全の体制が尽くされているのだ。
そんな地元福岡の都市照明を代表する企業である同社の黒木代表は、「今後は地下鉄の延線(七隈線天神南駅~博多駅)、そして都市高速の延線(香椎浜附近~アイランドシティ)の予定がありますので、まずはそちらの状況をしっかりと見極めながら、信号機・街路灯設置等、弊社の役割を果たしてまいりたいと思います」と語る。
グローバルに開かれた現代、国内はもちろん国外からの注目も集めようとすれば、都市機能の充実は常に要求される。そのなかで、都市標識のプロフェッショナルである同社の存在は欠かせない。
次世代の育成と変わらぬ貢献意識
着実に地域社会への貢献を深める同社にも、悩みはある。ずばり次世代を担う『人材の確保』である。
「どの現場にも、有資格者を置かなければ工事はできません。若者の現場離れが進むなか、(官庁工事をメインにさせてもらっているからこそ)取り決めにしっかり対応できるよう、状況に気を配り、早めの対応を心がけていかねばなりません」(黒木代表)。
人材確保に活路を見出すべく、黒木代表はさまざまな業界の方たちと交流を深めている。加えて福岡県警察本部との連携・交通施設の維持権利を主とする「福岡県交通信号機連絡協議会」の会長職を務め、業界の発展にも尽力している。
こうした次世代に対する問題意識の高さ、そして先に挙げた社訓に基づく企業活動。公私ともに学ぶべきことの多い黒木代表の姿勢は国にも認められ、2008年秋の褒章『黄綬褒章』受賞というかたちで評価を受けた。私たちが暮らすまち、福岡の灯は、そんな黒木代表、そして姿勢を同じくする同社社員たちによって支えられている。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
九信電設(株)
代 表:黒木 善弘
所在地:福岡市東区千早1-35-11
設 立:1973年
資本金:2,000万円
TEL:092-671-5025
URL:http://www.kyushin.com<プロフィール>
黒木 善弘(くろき よしひろ)
1973年、九信電設(株)を設立。信号機工事、街路灯工事を主体に業務を実施。福岡県知事表彰、黄綬褒章の受賞等、公人・私人としても社会貢献に尽力している。法人名
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