既存灯具をリユースし、環境に優しく、美しい街並みづくりに貢献
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上内電気(株) 取締役社長 境 泰二郎
LEDの活用で輝く都市づくりに貢献
エネルギー不足への対応として、省エネ化の動きが進むが、消費電力が大きいナトリウム灯や水銀灯の数は膨大であり、すべてLEDへ切り替えるには時間と費用がかかる。
そんななか、効率的な照明設備の切り替えを推進しているのが、地元福岡を拠点に活動する、上内電気(株)だ。同社は官庁工事を多く受注するなかで、率先して市や県に環境に配慮したLEDへの切り替え工事提案を行っている。たとえば、既存の電球とLEDでは回路や反射板がまったく異なるため、照明設備のLED化は灯体部分を含めた照明灯具すべてを取り替える方法が主流となっている。しかし、これでは取り替えに際して、常に産業廃棄物を生んでしまうことになる。廃棄物処理の費用はもちろん、どこに廃棄するのかという場所の問題も出てくる。これでは国が環境対策の一環として進めるリサイクルや資源の再利用と逆行しかねない。
そこで同社は、既存の照明灯具で使用できるものはそのまま再利用し、主に発光部分だけを入れ替える手法でLEDへの切り替えを実施。これにより、既存設備の廃棄処理にかかる費用を圧縮することが可能となり、一連の作業も従来の手法に比べスムーズに行えるようになった。同社取締役社長の境泰二郎氏は、「街灯に使われているものは意匠に凝ったものも多く、市民の皆さまにも親しまれています。電球部分のみをLED化するこの手法であれば、まちの景観を崩すこともありません」と語る。
まちのいたるところで見かける照明設備は、そこに暮らす人びとの生活を支える重要な社会インフラの1つである。エネルギー不足への対応が叫ばれる現状で、「使えるところは残す」同社の手法は、「みんながやさしい・みんなにやさしい」ユニバーサル都市福岡の実現に、エネルギー供給の側面から寄与し続ける。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
上内電気(株)
代 表:境 泰二郎
所在地:福岡市中央区舞鶴3-6-23
設 立:1976年4月
資本金:2,000万円
TEL:092-731-5581
URL:http://www.kamiuchi.com<プロフィール>
境 泰二郎(さかい たいじろう)
大牟田市出身。県立三池工業高校卒業。1976年、上内電気(株)設立。90年、上内産業(株)設立。97年、北上電気(株)設立。2008年、グローバルコンサルタンツと併合し、現在に至る。趣味は水泳を嗜む。関連キーワード
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