友人の画家が下記のように和歌を綴った。
ゴーギャンが 東京から パリに行き
最終地は ニューヨークなり
この画家の友人がゴーギャンの絵を訳あって入手した。出所は間違いない。1907(明治40)年前後、パリ在住の日本人外交官(業務命令で滞在していた)が入手したものである。そこから長きにわたって、ある宗教法人が隠匿していたのであるが、とある事情で世に出てきた。まずは東京で売買を図ってみたが、集まってきたのはブローカーばかりで、ビジネスの成立には至らなかった。
次は「花のパリ」へ旅立った。友人は「これで間違いない。売却できる」と自信満々であった。パリ滞在から6カ月が経過したが、値付けされた「350億円」という資金を捻出できる財閥はいなかった。そこで、ついに最後の期待を託す都市・ニューヨークへ運ばれた。
友人の画家が新たな決意を語る。「華僑の連中の景気話に乗せられて、ドバイ、中国と個展を数多く展開してきたが、まったく商談にはならなかった。やはり勝負はニューヨークなり。もう一度、ニューヨークで個展をしてみせる」と。
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