磐梯山麓の美しいキノコ、何と蛍光オレンジ

福島自然環境研究室 千葉茂樹

 磐梯山麓で、ちょっと変わったキノコを見つけたので、ご紹介します。場所は、私が毎日散歩をしている磐梯山麓の亀ヶ城公園です。9月23日に見つけましたが、まだ小さかったです。それが、連日の雨で水分が補給され、どんどん成長しています。

 ネットの画像検索をしたところ、「マスタケ(鱒茸)」とのことです。

画像01

 画像01は、9月26日の状態です。上面はオレンジ色で、下面はトキ色です。先端の白い帯状の部分が「成長点」のようです。下面を見ますと、同心円のような模様があります。白い部分とトキ色の部分です。私には、年輪のように見えます。白い部分とトキ色の部分が1セットで、「1日の成長分」に見えます。なお、スケールがなかったので、車のキーをスケールに使いました。長辺で5.5cmです。

 画像02は、マスタケを上から見たものです。「蛍光色のオレンジ色」をしています。こんな色ですので、目立ちます。

画像02

 画像03は、散歩道から見える状態です。桜の老木に、マスタケが生えています。木が半分腐っており、そこに生えたものです。

 このキノコが生えている亀ヶ城公園(猪苗代城跡)は、明治から戦前まで、豪商だった小林家が、私財で管理していました。「裏磐梯・猪苗代湖などの絵葉書」は、この小林商店が発売したものです。現在ある桜の木も、「戦後すぐに小林家が私財で植えた」と聞いています。その小林家も戦後は商売が縮小し、2005年頃に廃業しました。今は、亀ヶ城公園を、猪苗代町が管理しています。ただし、管理費が乏しいらしく、「石垣は半分崩壊」「桜の木は枯れかかっている」という嘆かわしい状況です。

画像03

 画像03の背景のように、この公園も紅葉が進んできています。昨年の紅葉は、こちらを見てください(古城の秋 猪苗代城址の紅葉(城郭見取図付))。

 最後に、猪苗代の紅葉は、土津(はにつ)神社が有名です。ただし、紅葉シーズンには車でごった返します。一昨年まで私もよく行っていましたが、昨年は、「あまりの混みよう」で、1回しか行きませんでした。ネット上で紹介される「紅葉の名所」を訪れるのではなく、「隠れ家的な」紅葉の場所を見つけるのも一興(いっきょう)です。


<プロフィール>
千葉茂樹
(ちば・しげき)
千葉茂樹氏(福島自然環境研究室)福島自然環境研究室代表。1958年生まれ、岩手県一関市出身、福島県猪苗代町在住。専門は火山地質学。2011年の福島原発事故発生により放射性物質汚染の調査を開始。11年、原子力災害現地対策本部アドバイザー。23年、環境放射能除染学会功労賞。論文などは、京都大学名誉教授吉田英生氏のHPに掲載されている。
原発事故関係の論⽂
磐梯⼭関係の論⽂
ほか、「富士山、可視北端の福島県からの姿」など論文多数。

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