ビューティカダンHD、経営陣を刷新 三島会長が社長兼務、赤字転落や子会社不正のなか体制立て直し

 (株)ビューティカダンホールディングス(熊本市)は10月22日、経営陣を刷新すると発表した。代表取締役社長・舛田正一氏が12月31日付で退任し、2027年1月1日から三島美佐夫代表取締役会長が会長兼社長として経営を統括する。取締役総務人事部長・上原直樹氏も12月31日付で退任する。

 同社は今回の人事について、既存事業の収益力と経営基盤の強化をさらに進めるため「経営陣の刷新」を図るものと説明。今後、既存事業の収益構造改革、グループ経営管理の高度化、新たな成長機会の創出を進める。27年7月を始期とする次期中期経営計画も策定し、中長期的な成長戦略を具体化する方針だ。

赤字転落のなか経営体制を刷新

 今回の経営陣刷新の背景には、足元の収益悪化やグループ管理をめぐる課題がある。

 同社は26年6月期に連結最終赤字へ転落。主力の生花祭壇事業では花材価格や人件費などのコスト上昇が収益を圧迫し、生花卸売事業でも厳しい事業環境が続いた。既存事業の収益力回復が経営課題となるなか、今回の発表でも「既存事業の収益構造改革」を今後の重点施策として明記した。

子会社社員による不正も発覚

 さらに同社グループでは今年、子会社社員による不正も明らかになった。

 連結子会社の(株)ビューティ花壇西日本で、社員による会社資金の不正流用が発覚。同社は社内調査や関係者への対応を進めるとともに、再発防止に向けた内部管理体制の見直しを迫られることになった。当社も9月、会員限定記事で『赤字転落のなか子会社で不正流用発覚』として、業績悪化が続くなかでグループ会社の不正問題が表面化したことを報じていた。

 今回の代表交代について、会社側は赤字転落や子会社での不正を直接の理由とはしていない。ただ、業績面での課題に加え、グループ経営管理の問題が浮上するなかでの経営陣刷新となり、収益構造の改善と内部管理の強化を同時に進めることになりそうだ。

【寺村朋輝】

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