西部ガスHD、27年3月期中間は減収増益 国際エネルギーが伸長、通期予想を上方修正

 29日、西部ガスホールディングス(株)(福岡市博多区、加藤卓二代表)は2027年3月期中間連結決算を発表した。それによると、売上高は1,220億9,800万円(前年同期比5.0%減)、営業利益は52億1,100万円(同1.7%増)、経常利益は87億7,200万円(同60.9%増)、中間純利益は70億8,400万円(同91.6%増)で、減収となったものの、増益となった。

 減収の主因は、不動産事業で分譲マンションの販売戸数が減少したことに加え、ガス事業で原料費調整による料金単価の下方調整があったこと。一方、売上高の減少にともない売上原価も減少し、営業利益は前年同期を上回った。経常利益と中間純利益は、受取配当金や持分法による投資利益の増加などもあり、大幅に伸長した。

 主力のガス事業では、都市ガス販売量が4億2,258万5,000m3(同1.3%減)となった。家庭用は春先の高気温の影響などで7,709万8,000m3(同3.5%減)、他事業者向けの卸供給は5,370万5,000m3(同5.1%減)となった一方、業務用は2億9,178万2,000m3(同0.1%増)と前年並みだった。原料費調整によるガス料金単価の下方調整や販売量減少により、売上高は705億7,000万円(同1.9%減)、営業利益は16億3,000万円(同36.5%減)となった。

 LPG事業は、販売単価の上昇などにより売上高124億3,500万円(同11.0%増)となった。営業利益は2億5,000万円の赤字(前年同期は5億6,700万円の赤字)となり、赤字幅が縮小した。

 電力・その他エネルギー事業は、国際エネルギー事業で取引量が増加したほか販売単価も上昇し、売上高209億8,400万円(同30.8%増)、営業利益23億8,000万円(同120.2%増)と大幅な増収増益となった。今回の中間期では、同事業がグループ全体の利益を押し上げた。

 一方、不動産事業は分譲マンションの販売戸数が減少し、売上高184億6,700万円(同34.8%減)、営業利益17億6,800万円(同22.5%減)となった。食品販売、飲食店、情報処理などを含むその他事業は、売上高105億4,200万円(同1.9%増)、営業利益は3億4,500万円の赤字(前年同期は2億6,700万円の赤字)となり、労務費や諸経費の増加で赤字幅が拡大した。

 営業外では、受取配当金が前年同期の5億8,900万円から27億3,400万円へ増加したほか、持分法による投資利益13億4,900万円を計上。営業外収益は16億4,000万円から55億9,000万円へ大幅に増加した。支払利息など営業外費用も増えたものの、経常利益は87億7,200万円と60.9%増となった。

 同社は同日、27年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の2,530億円から2,770億円(前期比5.8%増)へ、営業利益は100億円から125億円(同0.3%増)へ、経常利益は120億円から150億円(同19.2%増)へ、当期純利益は80億円から100億円(同39.9%増)へそれぞれ引き上げた。主に国際エネルギー事業とガス事業で増収増益を見込むことが要因。

【寺村朋輝】

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