安全保障、食料安保、エネルギー問題に意欲~武田良太副幹事長に聞く(2)
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国家、社会、コミュニティへの国民意識を考え直す
――陰の部分という点では、さまざまな問題がありますし、高齢化社会で社会保障費も伸びていきます。これに対する対策は待ったなしだと思いますが。
武田 やはり、安全に対する日本の考え方、とらえ方というものを、見直さなければいけないし、国家とは何だ、社会とは何だ、コミュニティとは何だというところを国民全員がもう1回冷静に考え直さないといけないと思います。経済至上主義でやってきた分、それぞれが、それぞれを、自らを豊かにするために頑張ってきた。そのエネルギーというものが国力に結びついたと言ってもおかしくないのですけれど、社会というものは国民が築き上げるもので、国家というものも国民が築き上げるもので、もう1回国家というものへの意識を国民一人ひとりが持てるようになっていかないといけないと思います。
――国民の国家への意識という点では、武田議員は常々ご発言されております。そのあたり、大きな飛躍ができる年になりそうですか。
武田 民主党政権の1番のミステークといいますか、民主党政権がなぜ崩壊したかといえば、国家というものを考えずして、ポピュリズムに走りすぎたことです。国家国民というように、国家というものがあって初めて国民が守られていくし、育っていくし、しっかりした国家というものがあって初めて人間形成ができるんだという原理原則を、我々はもう1回呼び起こさないといけないと思いますね。
2019年ラグビーW杯、2020年東京オリンピックの成功、全国への波及を
――大事な転換期にあたりまして、武田議員ご自身の抱負は?
武田 国家基本政策というものの安全保障、食料問題、エネルギー問題、こうしたものに積極的に取り組んでいくことが大事です。この食の安全保障、国家安全保障、エネルギーの安全保障というものは、国会議員しか携われる問題ではありませんので、戦後政治というものを検証してみて、負の部分をしっかりと分析して、何をどう変えればどう良くなるのかというところも含めて、政策に取り組んでいきたいと思います。
――今年は大事なステップになると思います。
武田 しっかりした国会運営をやって、夏の参院選挙に臨んで、しっかりとした結果をつくり、自公で安定政権をつくって、今から大事業にのぞんでいく。そのことが一番重要だと思います。私は、2019年に日本で開催されるラグビーのワールドカップ、2020年の東京オリンピックと深く関わる党スポ―ツ立国調査会の幹事長を務めさせていただいいており、この一大イベントを成功裏に収めるために積極的に取り組んでいきたい。
――大きな仕事ですね。
武田 これは、東京だけのものではなくて、全国に経済効果を波及できるようにするにはどうしたらいいかなどを含めながら、全世界が注目するビッグイベントを必ずや成功させるために精魂を傾けていきたいと考えています。
(つづく)
【聞き手・文:山本 弘之】■武田良太衆院議員田川事務所
所在地:田川市大字弓削田3513-1
TEL:0947-46-0224
URL:https://www.ryota.gr.jp/<プロフィ―ル>
武田 良太(たけだ りょうた)
1968年生まれ。早稲田大学大学院修了。1993年7月の衆院選挙(旧福岡4区)に初挑戦、2003年衆院選挙で、4回目の挑戦で、福岡11区から初当選(5期連続当選)。元防衛副大臣。現在、自民党副幹事長、地方創生実行統合本部事務局長代理、安全保障調査会事務総長。関連記事
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