2024年11月23日( 土 )

嘘のない家づくりで住宅業界を変えたい

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(株)津留建設 代表取締役社長 津留 輝彦

医師が薦める住まいづくり

 今の日本の住環境では国の基準を守っても、そのなかで暮らす最も弱い存在である子どもの健康は守れません。海外では30~40項目の有害物質の規制が存在しますが、日本では2項目のみ。これらに疑問を持つなかで、医師が薦める住環境に出会いました。そして、メンテナンスの必要がない家を提供したいと考えています。残念ながら、日本の建築は消耗品になってしまっています。標準税率が適応されていることからもわかるように、将来にわたって資産になりにくい。建てた瞬間から、リフォームのお客さまになってしまうのです。それら住宅に関する考え方を変えていきたいのです。

住環境こそが予防医学

グリーンライフ福岡天神支店<

グリーンライフ福岡天神支店

 弊社のお客さまへのアプローチは「家を建てませんか?」というものではなく、あくまでも健康がテーマとなっているので、「今の住環境で本当に健康で豊かな生活を送ることができますか?」という提案です。現在、多くの医師が「住環境こそが予防医学につながる」と提唱しています。住環境に関するセミナーを弊社主催で定期的に開催していますが、伝えたい思いは1つ。テレビや新聞、雑誌などで知らされている住宅情報が、いかに真実から離れていることか、わかってもらうこと。そして真実を知ってもらうことを第一に考えています。

 有害物質の規制にしても、日本で最も厳しい基準をクリアした「フォースター:☆☆☆☆」はホルムアルデヒドの基準値をクリアした証です。しかし、これは建材1m2あたりの値を見て、基準値を下回るというもの。室内の有害物質は床、壁、天井すべてから発散してくるものですので、総合的な判断が必要なはずです。有害物質の発散量は建材を出荷する前に工場で計測した値。それはお客さまに引き渡す前の住宅の状態ではないのです。弊社では引き渡し前に、有害物質の検査を行い、検査機関で正確な数字を測定した後、お客さまに数字を確認してもらいます。

化学物質の摂取、室内空気が8割

 おかげさまで地元・柳川市だけでなく、福岡市、北九州市、佐賀県、熊本県などからも依頼が入っており、うれしく思います。最も多いのが「空気が違う」という声です。敏感な方は、見学会で入場した瞬間にそう言われます。そうでない方も、住み続けていれば、別の建物に入ると臭いや空気の違いを感じるようになります。人間はある程度適応能力があるので、有害物質の存在する環境でも慣れてしまいます。人が生涯摂取する化学物質の量を経路別に見ると、室内空気が79%を占め、食べ物、水からは12%。一般的には逆のイメージを持っているでしょう。空気は生きていくうえでずっと吸い続けなければなりません。食べ物へこだわりを持つ方はたくさんいますが、空気に関してはあまりにも無防備だと言えます。アレルギー症状が出なければ、体への影響はないと思われていますが、吸い込んだ空気は臓器をフィルターに通過している。つまり、体内に有害物質を蓄積しているのです。

 2015年2月、福岡市天神に支店を開設しました。矢山クリニックの協力のもと、医学とのコラボが実現しました。医学的なサポートをしていただきながら、今後も住環境の真実を伝えていきたいと思います。(談)

<COMPANY INFORMATION>
(株)津留建設
代 表:津留 輝彦
本 社:福岡県柳川市三橋町棚町236
天神支店:福岡市中央区天神2-13-18
天神ホワイトビル4F
創 業:1975年4月
資本金:600万円
TEL:0944-74-2840
URL:http://www.turuken.com/

<プロフィール>
turu津留 輝彦(つる てるひこ)
1965年、福岡県柳川市出身。家業の家づくりを継承し、2代目代表として、健康に悪い建材を使わない「0宣言の家」を提案している。2015年2月に天神支店を開設。

 

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