2024年09月18日( 水 )

元「鉄人」衣笠氏が斬る!~今年の広島の戦力を分析

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 2月4日、緒方孝市監督の唇がギュッと引き締まり「今年はがんばります」という声が力強く聞こえた。私が長年通った日南球場(宮崎県)のグランドで、昨年の姿とは違う力強い姿が印象的だった。私が現役最後の年にグランドに現れたルーキーが、今年は監督としてがんばってくれるだろう。

sora 今年の広島はどこまで行くのだろうか?三塁に元中日のルナ選手を、そして投手ではジャクソン投手を、外国人選手としては獲得して、保険で投手はヘーゲンズ投手、打者はプライデイ選手を外国人選手として補強した。これがどうチームに作用するのか、楽しみにしたいと思う。ここ数年、外国人選手が故障して苦しんだだけに保険は必要だ。

 毎年のことだが、朝9時から内野手、外野手、捕手の守備練習を行い、10時から本体の練習に入るというスケジュールは変わらず。今年はベースランニングが少し長いかな?昨年の走塁ミスが少し多かった反省か?午前中は守備、走塁を中心に練習、投手、野手のフォーメイションプレーにも時間を割いているが、もう少し細かくしたいと感じた。シートノックはまずまずのできだが元気を出してやって欲しいと思った。

 今季のキャンプには上本、庄司、新人西川、土生たちをキャンプに呼び活性化を図っているのだろうか。梵(そよぎ)、中東、廣瀬、赤松という選手を2軍にまわしてチームを刺激しているのだろうか。岩元選手も姿が見えなかった。

 今年の戦いに必要な選手を考えると、捕手に石原、会沢、一塁にエルドレッド、新井、二塁が菊地、安部、三塁はルナ、梵、堂林にがんばってもらい、遊撃が田中、小窪か美間のどちらかを使いたい。外野手にはセンターに丸、ライトに鈴木、レフトに松山、サブに赤松、野間、天谷を使いたいところだが、捕手に磯村を入れる手もあり難しいところだ。ただ、メンバー的に故障者を出さないように使いたいというのが本心だろう。

 投手を見てみると、今年はどうしても前田投手が抜けたことが大きな話題として出てきておりマイナスのイメージが強いのだが、考えても仕方がないからこれは忘れよう。新しい投手を考えると新人の岡田投手が今日、すばらしいボールを見せてくれた。まだキャンプは始まったばかりだけにどうこう言うのは早いが、いい投手になる予感がした。すぐには前田投手の代わりはできないが、追いつく可能性を感じさせてくれた。そこに昨年大活躍のジョンソン、黒田、福井、もうひとがんばり欲しい野村、ファンの期待が集まる大瀬良、先発投手はこの6人が考えられる。

 中継ぎに今村、私はこの投手も先発で使いたいのだが、一岡、中田、久里、をあてて中崎につなぐ投手にもう一人ジャクソンが使えると嬉しい。3月のオープン戦でテストしたい。
まだまだいるのだが左投手が出てないが、戸田、中村、新人のオスカル、久本、達が使えると幅が広がると思う。

 今年もセ・リーグは混戦になるだろう。そんなに抜けているチームは見当たらないだけに、どこまでも優勝という目標を諦めずに追いかけることが大事になるシーズンになるだろう。まだキャンプは始まったばかりだが、そんな印象を受けた日南だった。

 

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