アビスパ福岡 宮崎キャンプ上々
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日本プロサッカーリーグJ1のアビスパ福岡は、宮崎市の生目の杜にて、1月31日から2月13日までの2週間の日程で、トレーニングキャンプを行っている。その間、1月31日、2月2日、4日に”2016 Jリーグ・スカパー! ニューイヤーカップ(宮崎ラウンド)”が開催された。アビスパは、鹿島アントラーズ、ジェフユナイテッド千葉、ロアッソ熊本と対戦した。
結果は以下の通りであった。
1月31日 鹿島アントラーズ 2-0敗
2月2日 ジェフユナイテッド千葉 5-1敗
2月4日 ロアッソ熊本 0-0分キャンプの前半に開催されたニューイヤーカップにおいて、攻守共アビスパは精彩を欠いていた模様。残念ながら、リーグ戦の前哨戦であったニューイヤーカップでの勝利は、あげることはできなかった。特に、2月2日の千葉戦の5失点は、堅実なディフェンスを誇るアビスパらしからぬ結果であった。
だが、現状の課題を明確にして修正して、きちんと準備したのである。
その後、2月7日の横浜F・マリノスとのトレーニングマッチは、0-0(45分×2、30分×1)のスコアレスドロー。
10日は、ツエーゲン金沢とのトレーニングマッチ(45分×3)結果は、2-1で今シーズン”初勝利”。54分に先制点を献上した後、アビスパの攻撃にテンポが出始めて、80分ウェリントン選手、105分邦本宣裕選手のゴールで、勝利した。10日の金沢戦は、「今期もアビスパは、期待できる!」という試合内容であった。”全員守備”の姿勢で、金沢の選手一人ひとりに厳しいチェックを最後まで実践した。ポジションに関わらず、アビスパの選手全員が徹底していた。昨シーズンよりさらに向上していると見た。
特に、主将のFW城後寿選手が先頭に立って厳しい守備での献身的なプレイを行っていた。主将自らが守備からリズムを作るプレイを行うことで、選手間の意志統一されたゲームマネジメントが見られた。それは、GKの神山竜一選手のフィールドの10人の選手への明快な指示の声が、試合を引き締めていた。神山選手のコーチングは、とても頼もしく映った。そしてDFの亀川諒史選手。先のリオデジャネイロ・オリンピック最終予選の23歳以下日本代表に選出され、激闘のなかで活躍したことは記憶に新しい。アジアの強豪との厳しい戦いのなか、心身とも相当のプレッシャー下で試合に挑んでいたことであろう。オリンピックの出場を決めるという厳しい試合を経験したことが、亀川選手を成長させた大きな要因であったと思われる。その成長ぶりが、フィールドで表現している。ハードな守備はもちろんのこと、スピード豊かなランニングとドリブルで、ライン際を切り裂きチャンスメーカーとして攻撃の起点となっている。攻守共アビスパの中心選手として存在感を現している。
そして高校2年生のプロ選手であるDF冨安健洋選手。アビスパのユースから2015年に入団。まだ荒削りながら積極的な攻守への参加、何よりも強いフィジカル─相手選手にコンタクトされても簡単に倒れない、安定した身体と柔軟なボディコントロールは、秀逸である。年代別日本代表に選出されており、近い将来の日本代表の中心選手となるだろう。アビスパの選手らと、井原正巳監督およびスタッフ全員のハードワークは、今期も健在。さらに磨きがかかっている。2月27日のリーグ開幕戦(サガン鳥栖 午後2時キックオフ ベストアメニティ)への準備は着々と進んでいると見られる。昨年以上に楽しみなシーズンになりそうだ。
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