全国、世界まで見据えた暖房商材の『在り方』
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(株)クリエイト 代表取締役 野田 孝一
視界を広く保ち、フットワーク軽く
「床暖房はあくまで『補助暖房』なのです」と(株)クリエイト代表取締役の野田孝一氏は言うが、このイメージ以上のものをCMから受ける人は多い。効力の詳細を知るには、プロの意見に耳を傾けるのが一番だ。同社は、安心・安全・経済的の三拍子そろった住環境整備のプロである。床暖房をメインに、現在、北日本を中心に着実にその存在感を強めている。福岡を拠点とする同社が、なぜ北日本で――。そこには、冒頭で述べた『イメージ』の力が働いている。
「九州での市場掘り起こしにも当然注力していきたいと考えておりますが、最後の段階になって、『やっぱり床暖房はいいや』と外されるケースがあります。理由は比較的『温暖な気候だから』というイメージの強さにあります」(野田代表)。とくに九州は、全国的にも沖縄と近いイメージで語られることが多い。問題なのは、九州在住の顧客も、そのイメージを共有してしまっている点だ。イメージの連鎖が、近所で床暖房を使っている人がいない、つまりは情報を得る機会が少ないという状況を生み、住宅に床暖房を取り入れることのメリットを見えづらくしているのだ。
「冬場はとくにですが、誰もいない家に帰って来てドアを開けると、冷たさを感じます。お風呂上がりもそうです。お年寄りともなれば、その温度差が健康に差し障る場合もあります。床暖房の設置は、先々を見据えた場合にも必ず役立つはずです」(野田代表)。
実際、同社の床暖房は、健康施設や老人ホーム、体温調整がまだ上手くできないお子さんたちのために幼稚園などの託児所でも導入されている。問い合わせも絶えない。「北日本は寒さを実感しやすいということがあり、床暖房の設置は住宅購入の際、ほとんど『標準装備』と言っていい状況になっています。九州、中部・四国でも同じ状況にできるように、販売店の方と協力しながら『住宅と床暖房はワンセット』であるという考え方を広めていければと思います」(野田代表)。
同社の積極的なアプローチと、取り扱う商品への信頼は、大手企業への資材提供というかたちで実を結んでいる。今後、同社の床暖房に触れる機会は確実に増えていく。そうすると、メリットを体感できる人も増えていく。「周りの人が誰も床暖房の良さを知らない」――そんな状況がなくなる日も、決して遠くないはずだ。バラエティに富んでいく暖房商材
床暖房と一口に言うが、その種類は豊富だ。通常のシートタイプ(同社主力製品『あんシート』は直射日光等の影響で温度が高くなると、自動で温度を抑制する優れモノ)、土間・コンクリート打設用タイプ、雪国用の雪溶タイプもあり用途はさまざま。さらに、床暖房は住宅以外の場所でも効果を発揮している。冬季、ウネの保温のために使う『農業用タイプ(現在試験中)』がそれだ。農作物のブランド化が地方創世の道として掲げられる今、農業サポート用として床暖房の利用を促すことができる。
「今後は人口減少の問題もあり、新築物件の数も減っていくと予想されます。ですので、リフォーム、リノベーションといった中古物件の改装・改築に合わせて床暖房の設置提案が多くなると考えられます。そこにプラスして、さまざまな分野で『温めるというシステム』の可能性を提示していければと考えております」(野田代表)。野田代表が教えてくれた、『補助暖房』であるという根幹。『何の』補助となるのか。その選択肢は、海外進出までも視野に入れた同社の行動力とアイディアが必ず見せてくれるはずだ。そのときにはきっと、『床暖房』という言葉から受けるイメージも刷新されているに違いない。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
(株)クリエイト
代 表:野田 孝一
所在地:福岡市中央区長浜1-2-4 三ツ和ビル305
設 立:2014年7月
資本金:300万円
TEL:092-737-6665<プロフィール>
野田 孝一(のだ こういち)
若干23歳で外装工事業者として独立。PTC電気式床暖房との出会いから発熱体の構造分析や成分分析、電磁波の測定など自ら研究を行うアカデミックな一面も。法人名
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