1日で約1.9億円!西南学院の豪華すぎる100周年記念行事(1)
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今年、創立100周年を迎える西南学院。福岡市内のいろんなところで、そのことを伝える各種媒体、市営地下鉄ではアナウンスなども実施されている。そのようななか、同学院が5月14日に開催を予定している100周年記念行事が「豪華すぎるのではないか?」と同窓生の間で話題になっている。関係資料によると、1日の記念行事にかかる費用は総額1億8,790万円。一体、どのような内容になっているのか――。
西南学院が同窓生向けに配布した広報誌「100周年ニュースNo.4」によると、「集え西南~愛と自由をたずさえて~」と、5月14日に開催を予定している記念行事は、福岡国際会議場で行われる記念式典・講演会と、マリンメッセ福岡で行われる合同同窓会総会と記念祝賀会。講演会の講師は、ペシャワール会の現地代表として活躍する中学OBの中村哲氏。記念祝賀会にはスペシャルゲストとして、大学OBの財津和夫氏、高校OBの陣内孝則氏といった著名人も出席する。とはいえOBとしての参加で、高額な出演料などが発生しているとは考えにくい。
関係資料をもとに、会場となっている各施設の利用料金を調べると、国際会議場の2階多目的ホールと3階メインホールを利用する記念式典・講演会は約50万円、マリンメッセ福岡の3階サブアリーナを利用する合同同窓会総会は約5万円、1階メインアリーナで行われる記念祝賀会が約290万円。これに事前準備を行う場合の会場費、出演者控室などのその他の部屋の利用も考慮すると、場代は400万円程度と推測できる。前出の総費用の2%程度の金額だ。つまり、費用の大部分は場代以外にあてられる可能性が高い。
参考までに、2017年の100周年に向けて行われている福岡市内の某有名校の募金事業では、100周年記念式典や記念行事などに要する資金として提示されていたのは1,530万円であった。費用で言えば、西南学院はこの10倍以上のスケールということになる。
また、別資料によると、西南学院の同窓会では、100周年記念募金事業を行っており、学校関係者や同窓生、在校生の保護者、法人企業からの寄付などで15年11月30日現在、5億4,661万7,600円。その3割強にあたる金額が1日で費消されることになる。同窓生から驚きの声が出るのも無理はないだろう。次回以降、この記念行事の実像に迫っていく。
【山下 康太】
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