2024年11月23日( 土 )

エクステリア・ガーデニングで「福岡の発展に尽くしたい」

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(株)安元工業 代表取締役 安元 育夫

外構造園工事の専門家集団

sekou 創業以来50年以上にわたって、地場の工務店やマンションデベロッパーからの受注をメインに数多くの戸建向け宅地造成工事やマンション外構工事などを手がけてきた(株)安元工業。家づくり、まちづくりは建物が注目されがちだが、エクステリア・ガーデニング(=外構工事)は「まちなみづくり」に欠かせない重要な要素である。安元育夫社長は次のように話す。

 「ただ外構をつくるのではなく家をいかに引き立たせるか、いかに調和させるかが外構工事の最大のコンセプトです。ただ、お客さまに『ありがとう』と感謝の言葉をもらえなければ、それは完成ではないと思っています。そして、お客さまの一生に一度の夢(家)を現実にしたいですね」。

 安元社長の言葉の背景にあるのは、徹底した顧客主義だ。
 「実際の施工は下請け」という業者も少なくないが、同社では先代の頃から職人を育ててきた結果、受注工事を下請けに出さず自社施工できる体制を整えることができた。従業員に職人を抱えることで、設計から施工まで一貫してスピーディーに行える体制ができ、自社施工だからこそ品質の確保と経費の削減の両立が可能になるのだ。また、顧客の要望をダイレクトに反映できるのも、自社施工の強みだろう。内製化したことで、エクステリアの専門家として理想のイメージをかたちにできる体制を確立したのだ。

 50年を超える業歴からエクステリアメーカーを知り尽くし、コストパフォーマンスの良い資材に関する知識も折り紙つきだ。自社施工であることを生かし、2007年には個人宅の外構設計・デザインを手がける(株)ディアー・グリーンを設立。ゼネコンや住宅会社だけでなく、個人客からの要望も受け止める体制を整えた。

熟練された施工力と顧客主義が評価

 10年頃、福岡市西区の方からホームページ経由で外構工事の依頼が入った。戸建住宅が林立する住宅地において、1件の外構工事を請け負ったのだが、約5年が経過した現在でも、同社はそのエリアで外構工事が続いているという。最初に受注した外構工事が評価されたことで口コミにより評判が広がり、これまで同エリアで約30件におよぶ受注を得たのだ。これは、一貫した顧客主義が受け入れられ、評価されている証左と言って良いだろう。

 また、同社は05年3月20日に発生した福岡県西方沖地震の復興工事にも尽力。とくに、住宅の半数が倒壊したほか島民700名が全島避難を余儀なくされ、その後3年にもおよぶ避難生活を強いられるという歴史上かつてない被害に見舞われた福岡市西区玄界島では、公園などの復興工事を手がけた。

 「福岡は大好きなまち」と言う安元社長は、福岡について「人や食べ物、まちなみ、すべてにおいて全国一だと思います。もちろん、東京に比べれば田舎ですが、福岡はまだまだ人口も増えていますし、これからのまちです。今後も福岡の発展に尽くしていきたいと思っています」と話す。
 熟練された施工力と徹底した顧客主義による外構工事で、これからも福岡のまちを彩っていくことだろう。

<COMPANY INFORMATION>
(株)安元工業
代 表:安元 育夫
所在地:福岡市西区大字吉武43
創 業:1963年9月
設 立:1991年2月
TEL:092-811-1952

<プロフィール>
yasumoto安元 育夫(やすもと いくお)
1964年5月4日生まれ。(株)安元工業の創業者である安元功氏の子息で、2008年5月に同社の代表取締役に就任した。温厚な性格で仕事熱心。

 

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