2024年12月23日( 月 )

新体制のもと再始動、総合広告代理店としての挑戦

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(株)ゴング 代表取締役社長 森川 稔

広告デザイナーで終わらせない

(株)ゴング 森川 稔 代表取締役社長<

(株)ゴング 森川 稔 代表取締役社長

 福岡を代表する総合広告代理店である(株)ゴングは、地元企業の広報活動を担ってきた。その同社の代表取締役社長に、2015年4月付けで森川稔氏が就任した。その森川社長が、今後の優先事項として掲げるのが、営業力の強化だ。同社のニーズを的確に捉えた広告制作能力の高さは、『ゴング』に広告クリエイターとしてのネームバリューをもたらしたが、同時に、自ら広告依頼を勝ち取るといった営業力に課題を残すことになってしまった。

 「営業部門を組織したことで、営業力は着実に上がってきております。クライアントの数を増やし、地盤である福岡でのシェア拡大を目指します。もちろん競合も多いですので、サービスのクオリティでも他社との差別化も図っていきたいと考えております。最終目標は福岡にとどまらず、九州全域で顧客の信頼を得て、九州各県に事業所を展開することです」と、攻めの姿勢を見せる。

アカウントプランナーとして

 現在、情報端末の進化が、広告を取り囲む状況にも変化をもたらしている。紙面に掲載された広告やポスター・看板といった街頭広告などの反響は、ヒアリング調査を実施し、効果をクライアントへ報告する。ネット広告であればアクセス数を解析して、どれだけの人が広告を閲覧して、その広告を経由してどれだけのアクセスがクライアントのHPへ向かったかという具体的な数字を提示することもできる。広告代理店に求められる仕事はもはや、単に広告をデザインすればいいというものではなくなっている。

 「インターネットを介することで、クライアントとの広告イメージの共有が効率良く行えるようになりました。ですので、昔に比べると格段に双方が納得いく広告を制作し、送り出すことができるようになりました。しかし同時に、クライアントの費用対効果に対する目も厳しくなっていますので、常に広告を打つことのメリットを感じてもらえるような提案をしていかなければなりません」(森川社長)。

 広告を打った後の、発信した情報に対するアフターフォローまでを含めた業務の拡大は、広告代理店の存在がクライアントに代わり広告を制作、発表するといったものから、広告に関するあらゆる問題を管理し、そのすべてにソリューションを提案することでクライアントの企業活動をバックアップする『広告コンサルタント』へ変化したことを物語っている。もちろん業務の規模・内容が変われど、基本姿勢は変わらない。最高の広告を打ち、クライアントに満足してもらえる結果を残すということだ。

 「最高のものを提供するためにも、クライアントと1つでも多くの接点を持つことが必要です。営業力の強化はその基礎となってくるものでもあります。まずは地元福岡で、弊社の存在感をより一層高めていきたいと考えております」(森川社長)。

 新生ゴングの飛躍への鍵を握る営業力と、そこから発展させていかなければならない顧客との信頼関係の構築と醸成。森川社長は福岡という基盤のさらなる強化と深化を目指し、組織の体制を整えていく。広告という物を売るだけではなく、広告を打つことでどのような効果を期待できるのかという、広告『プラン』を売る存在を目指す。クライアントが身を置く業界の調査や市場調査までを含めた広告表現制作が求められる現在、森川社長は最後に「アカウントプランナーとしてのゴングを目指し、志を持って九州全域で弊社の広告プランを提案していきたいと考えております」と力強く語ってくれた。

 森川社長のもと新体制となった同社が今後、福岡、そして九州でどのような広告を魅せ、どんな広告プランを提案してくれるのか、非常に楽しみである。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)ゴング
代 表:森川 稔
所在地:福岡市中央区薬院2-6-18
設 立:1988年12月
資本金:3,700万円
TEL:092-726-3300
URL:http://www.gong.co.jp

<プロフィール>
morikawa_pr森川 稔(もりかわ みのる)
北海道生まれ。香川県さぬき市育ち。名古屋学院大学卒業後、1991年にセーラー広告(株)入社。2015年4月、(株)ゴング代表取締役社長就任。

 

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