顧客ニーズに応えたサービス進化「業界の質向上」で社会に貢献
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(株)アパマンショップホールディングス 代表取締役 大村 浩次
千差万別、変化する顧客ニーズに対応
賃貸斡旋店舗数、年間斡旋件数、取引オーナー数で日本最大級の「3冠王」の地位に立つアパマンショップグループの大村浩次代表は、「今はまだファーストステップ。今からがセカンドステップ」と語る。
「アパマン」ブランドで、店舗網を築き、独自の情報ネットワークに登録されている賃貸物件数は約1,500万室。「業界ナンバーワン」の存在感を誇るが、会社として「業界圧倒的ナンバーワン」へ進化するビジョンを決めた。その特徴を「今までは量だったが、これからは質」と言う。すでに提供しているサービスには高い評価があるが、大村代表の目指す高みは、まだ先がある。
「顧客の利便性を高める会社、顧客の要望に応えられる会社になりたい。顧客のニーズは多様であるうえ、変化します。顧客1人ひとりでも、その時代によっても、ライフステージでも、変化する。たとえば、若いときは会社の近くでバリバリ働くのに通勤に便利な物件を好んでも、結婚し子どもができると自然環境や子育て環境を重視する人もいるように、顧客のニーズは千差万別。そういう1人ひとりの顧客のニーズに応えられる物件を提供していきたい」。
賃貸物件情報とともに、入居者から寄せられる情報やニーズを収集し構築した独自の情報管理ネットワークシステムを構築。消費者ニーズに答えるために、物件の特徴をチェックする項目は100にも上る。そのデータを一元的に集約した情報管理インフラを活用して、顧客ニーズに対応する。そこには「業界の質向上」を通じて社会貢献する姿勢が込められている。
住む人と家族の歴史をつくっていく
「お客が満足するサービス」へのこだわりは、「住む空間の大切さ」を知るからだ。「住まいは、その人とその家族の歴史をつくっていく」ととらえている。
住まいが狭かったり環境が悪いと、子どもが少し騒いだだけでイライラするかもしれない。逆に、たとえば、テニスが好きな人なら、バルコニーで素振りできる広さがあるだけでストレスの解消に役立つこともある。大きな犬を飼える部屋を求める人もいる。コミュニティを大事にする人たちがシェアハウスを求める。介護する世代には、会社と病院が近いのがいい。子どもがいると、環境に気を使う。自然豊かでも池などは事故の危険から嫌われ、線路が近いのも事故を気にするケースもあるという。
「お客に合わせるのは難しい」と、目標の大きさを認識しつつ、「あきらめずにやる」と断言する。アパマンブランドの海外展開も順調
海外展開も順調だ。大村代表は「在外邦人に安心して住める環境を提供するのは国益にもつながる」と考えている。
現在、海外支店は、中国4カ所、マレーシア3カ所、タイ1カ所。年内にスペイン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、台湾、インドネシアの6カ所を新たに予定している。
現在、海外支店は日本人への賃貸斡旋を対象にしているが、今後は、現地と合弁のフランチャイズ店を立ち上げ、地元の人に、アパマンの情報管理システム方式を世界展開する。
「何の根拠もないけれども、ここから5年で会社が伸びる気がする」と語る大村代表。リーマン・ショック後には「忍の一字」で耐えた時期もあったが、本業回帰で攻めに転じて、いよいよ、セカンドステップが見えてきそうな予感がする。※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
(株)アパマンショップホールディングス
代 表:大村 浩次
所在地:東京都中央区京橋1-1-5セントラルビル
設 立:1999年10月
資本金:73億1,178万8,668円
TEL:03-3231-8020
URL:http://www.apamanshop-hd.co.jp/<プロフィール>
大村 浩次(おおむら こうじ)
1965年生まれ、福岡県出身。99年10月、(株)アパマンショップネットワークを設立。2001年6月、大阪証券取引所(ナスダック・ジャパン)に上場。05年3月、名門「小倉興産(株)」のM&Aに成功。06年7月、(株)アパマンショップホールディングスに商号変更。法人名
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