2024年12月23日( 月 )

クリーンエネルギーの提案者が踏み出した新たな一歩

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(株)デンショウ 代表取締役 村上 研作

エネルギー効率を見直すお手伝いを

 環境保護意識の高まりからクリーンエネルギーの利用が推奨され、その代名詞ともなっている太陽光発電。(株)デンショウは産業用・家庭用太陽光パネルの施工・販売に注力し、そんなエコ社会のニーズを満たしてきた。
 「ニーズがあれば、当然、参入する業者も増えていきます。激しくなる競争、加えて売電に関するルール変更もあり、太陽光を取り巻く状況は厳しくなっています」。そう現状を冷静に語るのは、同社代表取締役の村上研作氏。

dens2 それでも同社には、太陽光パネルの施工―とくに家庭用の施工に際して、日本家屋の屋根のように多岐にわたる材質、形状にも対応できる『たしかな技術力』がある。他社との差別化を図るうえで、このうえない強みとなるこの技術力は、厳しさを増す市況のなか、施工依頼を同社へもたらす一助となっている。「施工依頼をいただいたものは、これまで通りしっかりと対応していきます。ただし、同時進行で新しい道筋をつけていくことも重要です」(村上代表)。

 村上代表は、トップとして常にデンショウのこれからを見据えている。「これまで以上に力を入れていきたいと考えているのが蓄電池の販売です。現在、営業マンも増員し、体制を整えています。九州の現状を言えば、必ずしも順調であるとは言えませんが、関東市場には期待できるのではないかと思います。震災の影響もあり、万一に備え『電力を自分たちでつくり出す』といった意識が高まってきているのです」(村上代表)。

 蓄電池は、コンセントにつなぎ電気を貯めておくことで、停電などで電力供給が受けられなくなった際に予備電力として活用できる、いわば『ミニ発電所』。「蓄電池に充電しておく電力も、太陽光で自家発電した電力を使用すれば、無駄なくエネルギーを循環させることができます。ですから、蓄電池と太陽光を1セットとして提案していければと考えております」(村上代表)。

 エネルギー効率の良化提案をもって、社会に貢献する同社。家全体をオール電化に見直したいという要望にも応えられるよう、リフォーム事業も展開している。同社の存在はすでに単なる施工・販売会社ではなく、福岡の『エネルギーコンサルタント』と言える。

単なる思い付きで終わらない実行力

 村上代表の飽くなき探究心は、意外な分野への進出も後押ししている。「タイで自転車部品の組み立て・販売をやられていて、すごく面白いなと思ったんです。現地ではメイド・イン・ジャパンは重宝されていて、すごく喜ばれているとのことでしたので、私も思い切ってチャレンジしてみようと思いました」(村上代表)。

 同社HPを見てみると気付かされるが、中古車販売も業務紹介に載っている。太陽光パネルの紹介から順に見ていくと「なぜ?」と疑問に思われるかもしれないが、そこには村上代表の海外市場への挑戦というエピソードが含まれているのだ。

 さらに村上代表の挑戦は、海外市場だけにとどまらない。何と飲食店の運営も手がけているのだ。しかも村上代表自身が厨房に入るというから驚きだ。「イタリアンを提供させていただいております。初めはレシピ本を片手に『このぐらいでいいのか?』と試行錯誤でしたが、今では仕込みもバッチリです。お店の方はピアノを置いて、スペースも広くとってあるので、パーティーはもちろん演奏会や、あと珍しいところで園児たちのお遊戯会なんかにも使用していただいています」(村上代表)。

 仕事の内容を笑顔で語ってくれる村上代表。働くことの面白みを村上代表のように1人ひとりが見つけていければ、福岡のまち全体も今以上に盛況を博すはずだ。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)デンショウ
代 表:村上 研作
所在地:福岡県太宰府市国分1-19-34
設 立:2011年11月
資本金:100万円
TEL:092-408-9681
URL:http://www.denshou-co-ltd.jp/

<プロフィール>
村上 研作(むらかみ けんさく)
(株)ベストサービスで電気工事などの基礎知識や経験を積み、2011年11月に(株)デンショウを設立。代表取締役を務め、現在に至る。

 

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