厳しい視点で政治をより良き方向へ
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福岡市議会議長
自由民主党福岡市議団 西区選出 小畠 久弥超高齢化問題、福岡市でも喫緊の課題
福岡市において、九大箱崎キャンパスの跡地利用、市営地下鉄延伸など、都市機能全体に関わる議論が山積しています。しかし、喫緊の課題は超高齢化で、福岡市でも待ったなしの事態です。有権者と話すなかで、真剣に受け止めてもらえたのも、この話でした。10年後、全国で200万人の人が特別養護老人ホームに入れなくなる問題を解決するには、福岡市においても10年間で200施設をつくらなければなりません。自分たちの生活設計ができるような新しい制度が求められます。
政治と有権者が双方向に刺激を与える
選挙の投票率が低く、私たちの正当性を問われる事態となっています。その際、「お客さまは神さまです」という態度をとることには異を唱えたい。まるで有権者が消費者であるかのように、行政や政治家があらゆるプレゼンをしてくれて、投票行動に導いてもらう、という考え方は間違っていると思います。有権者には投票の権利・自由があると同時に、投票の義務と責任があります。行政が悪い、政治家が悪い、だから投票に行かないというのでは、政治はまったく良い方向に進みません。
一方で、国会議員をはじめ、議員には年金制度もなくなって、若い優秀な人たちが入って来なくなりました。これは良いかと問われれば、もちろんそうではない。これから議会として何ができるか、若い政治家の皆さんの知恵や各派のご意見が、必要不可欠だからです。
志を立てて当選した人たちが、自分の考えや、やりたいことをきちんと発信していく。そのために、議会がその手助けをし、有権者への理解を広げる。その際、政党は関係ありません。そのうえで次の選挙に臨む。それが市民の政治意識を覚醒させ、また政治へ評価を下すことにつながっていくと思っています。
福岡市の有権者へ
任期中は「市長との緊張関係を保って、正すべきところは正す」、そして「1人ひとりが、きちんといろんな情報を発信していける土壌をつくっていきたい」、この2つの公約を貫いていきたいと思います。
私ども福岡市議会議員は、福岡市の将来のためにさまざまな知恵を出し、工夫をしていきたいと考えています。しかし、皆さまのご指導とご協力がなければ、一歩も前に進むことができません。
もっともっと政治に関心を持っていただきたいと思っています。私どものすることがすべて正しい、すべて皆さまにとってプラスになるかどうかということは、正直わかりません。しかし、皆さまからご指導をいただくことによって、より良きものを目指すことはできると思います。市長がされることはすべて正しいとは言えませんし、 議会のすることがすべて正しいとは言えません。しかし、皆さまの厳しい視点をいただくことによって、それは必ずより良きものになると思っています。
どうかこれからも議会の動向、政治の動向を注視していただいて、私どもをお導きしていただきたいと思います。(談)
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<INFORMATION>
おばた久弥事務所
所在地:福岡市西区姪の浜6-2-10
TEL:092-885-3659
URL:http://www.obatahisaya.com/<プロフィール>
小畠 久弥(おばた ひさや)
1950年9月21日生まれ。中央大学法学部卒業、旧・雇用促進事業団本部入団後、太田誠一衆議院議員秘書。95年4月、福岡市議選に初当選し、現在6期目、第71代福岡市議会議長を務める。関連キーワード
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