全国民を監視する「マイナンバー」の正体
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、暴走する安倍政権が進める「マイナンバー」による国民管理について触れた、4月3日付の記事を紹介する。
選挙に向けて一番大切な戦略は「分かりやすいこと」である。
日本の民主主義が機能していない最大の証左は、国政選挙の投票率が5割しかないことだ。主権者が主権者としての意思を表示できる唯一の機会は選挙である。その選挙に半分の主権者しか足を運んでいない。いまの安倍政権はその半分しか選挙に行っていないなかの、約半分の支持で樹立されたものである。全有権者の4分の1しか安倍政権与党を支持していない。
安倍自民党に至っては、主権者のなかで、この安倍自民党に投票した者は、6人に1人しかいないのである。民主主義は機能していない。しかし、権力を握った安倍晋三政権は暴走と暴虐の限りを尽くしている。民主主義は破壊され、平和主義も破壊されている。ゆくゆくは人権も破壊されることになるだろう。この危機を打破しなければならない。
そのために必要なことは、主権者の大半が選挙に行くこと。そして、「安倍政治を許さない!」の意思を表示することだ。
4月24日に2つの国政選挙行われる。北海道5区と京都3区で衆議院議員補欠選挙が行われるのだ。
主権者はどう行動するべきか。答えは明白である。「安倍政治を許さない!」という意思を表示することだ。意思を表示するということは、選挙に行って、「安倍政治を許さない!」と明言する野党統一候補に投票することだ。「安倍政治を許さない!」という風を日本中に巻き起こすのだ。「安倍政治を許さない!」連合を構築するべきだ。これを構築し、主権者の大半が選挙に足を運べば、必ず潮流を変えられる。この行動の連帯の輪を広げよう。安倍政治は暴虐の限りを尽くしているが、このなかで、密かに進んでいるのが、「マイナンバー」による国民管理である。
「マイナンバー」とは要するに、「国民総背番号制」のことである。国民に番号を付けて、番号によって国民を管理するそして、監視カメラ網、顔認証、GPSなどの監視ツールの数々が「マイナンバー」によって連結され、すべての国民は国家権力の支配下で管理されることになる。まさにジョージ・オーウェルの「1984年」の世界に日本は転落するのである。
ジャーナリストの斎藤貴男氏が『「マイナンバー」が日本を壊す』(http://goo.gl/o1H6Yp)を刊行された。
消費税増税の陰で重大な悪事が進行している。暴走する安倍政権が「マイナンバー」を手にすることは、日本国民にとっての悪夢である。戦後日本の価値規範である平和・人権・民主主義が根底から破壊される危機が迫っている。
※続きは4月3日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1401号「国民を奴隷として監視するためのマイナンバー」で。
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