2024年12月22日( 日 )

柳橋連合市場協同組合 2度目の緊急総会でも事務所移転採決ならず

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 6月24日、柳橋連合市場協同組合で今年2度目の緊急総会が開催された。議題は前回、5月20日に採決されるはずだった同協同組合事務所の移転について。楠下理事長らが事務所移転への採決を取ろうとしたが、組合員から「現時点での採決は意味がない」と指摘。事務所移転の決議は持ち越しとなった。

 組合員は同事務所の入居する高口ビルの所有権がいまだに移転されていないことを指摘。それに対し、楠下理事長が「(建て替え計画を進める)ジョイフル社から融資元が見つかったと聞いている。決済期日に間に合う」と説明した。しかし、組合員は「それなら(採決を)急ぐ必要はない。決済完了後に話し合うべきだ」と主張。多くがこの主張に賛同し、再度採決には至らなかった。

 柳橋連合市場協同組合の事務所などが入居する高口ビルの建て替えが進んでいるのは、既報の通り。同ビルの1階には複数の商店、2階に同協同組合や福岡南天神振興会、福岡市移動飲食業組合が入居している。建て替えには現入居者の退去が前提となるが、現時点で退去、および退去への合意が得られていないのは、1階のテナント1店舗と2階の同事務所。そのため、5月20日に同協同組合の臨時総会が開かれ、同事務所移転の決議が行われる予定だった。事務所移転への合意を得ようとした理事長だったが、決議を採る前から組合員との間で、同ビルの建て替えを手がける(株)ジョイフルコーポレーションへの不信感が表面化。結局、採決には至らず、組合員全員で弁護士を入れて時間をかけて話し合っていく方針となった。

【東城 洋平】

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