急成長するドローン操縦士育成ビジネス~福岡市で人気の屋内訓練校
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九州初の産業用ドローン操縦士育成スクール
土木・建設業界における人手不足問題を背景として、無人航空機・ドローンの活用に期待が寄せられているなか、ドローン操縦士の育成が急務となっている。国交省認定の講習団体を管理する(一社)ドローン操縦士協会(Drone Pilot Association、略称DPA)は、橋梁やトンネルなど老朽化が進む公共インフラの点検だけでも将来的に7万5,000人の操縦士が必要と試算。そのほかにも、建築物の屋根や屋上の雨漏り・断熱効果点検、高所の外壁調査、太陽光発電施設の故障点検・解析などにも年間15兆円以上という潜在的ニーズがあるとしている。
こうした時代の要請を受けて、ドローンの操縦を教える施設やサービス、技能検定などを行う団体が全国各地で増加。福岡市にも今年4月21日、九州初の産業用ドローンの操縦士育成スクール「ドローンスクール・ジャパン福岡東校」が開校した。同校を運営する(株)アイトリートは、前出のドローン操縦士協会(以下、DPA)が管理する講習団体。福岡市東区和白にある同校では、ドローンの飛行が制限される風(風速5m以上)や雨など、天候条件に左右されない屋内の訓練環境を整えており、希望に応じた訓練スケジュールを組める。また、操縦未経験の初心者にとって、安心してドローンを飛ばせる屋内訓練は必須条件だ。
同校では、フライト経験が10時間未満を対象とした「フライトコース」(税別・10万円)、フライト経験10時間以上を対象とした「ビギンズコース」(税別・12万円)の2コースを設置。両コースとも訓練期間は2日間。「ビギンズコース」の卒業者には、国交省への飛行許可申請に活用できるDPA認定資格『ドローン操縦士回転翼三級』が与えられる。また、インストラクターとマンツーマンで約5~10分間の操縦体験ができる無料体験コース(要予約)も用意されている。すでに、「6月末まで予約で一杯です」(同校)といい、ドローン操縦への関心の高さがうかがえる。
今後、事故防止や犯罪利用防止の観点から、ドローン操縦の免許制の導入は不可避となることが予想される。DPAは、ドローン操縦士の技術認定ライセンスの発行を目的に2016年6月に設立され、青山学院大学客員教授・小林一郎氏が理事長を務め、国交省、警察庁、農水省、防衛庁、金融庁といった産業用ドローンに関係する官公庁OBが理事を務める団体。DPA認定校は、現在、広さ3,000坪のドローンスクール・ジャパン東京潮見校をはじめ、全国で17校。年内に100校を設置することを目標としている。
【山下 康太】
<INFORMATION>
ドローンスクール・ジャパン福岡東校
所在地:福岡市東区和白3-17-1
TEL:092-260-6523
FAX:050-3737-3343
E-mail:support@dsjfukuoka-h.com
URL:http://dsjfukuoka-h.com/lp/関連キーワード
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