2024年12月23日( 月 )

成人式に振り袖トラブル 営業の福岡店は「本社から連絡ない」

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はれのひ福岡天神店に詰めかける報道陣

 新成人の門出を祝う成人式当日に、振り袖が着られない―。ツイッターなどのSNSを中心に7日夕方より情報が拡散、大きな話題となっていた貸衣装業者「はれのひ」(本社:神奈川県横浜市、篠崎洋一郎代表)の本社は8日になっても連絡がとれず、横浜市などでは振り袖が届かなかったり、着付けができないなどの被害が広がった。
 
 渦中の業者は振袖販売やレンタル、着付けを行う「はれのひ株式会社」。2011年3月設立で、関東を中心に複数店舗で営業展開していたが、顧客の多い関東の店舗でトラブルが表面化していた。
 
 福岡市中央区大名にある「はれのひ福岡天神店」では、午前中に電話連絡がつかない状況。午後から営業したと見られ、着付けをしてもらう新成人が訪れるなど、慌ただしい動きを見せていた。担当者によると、本社からの連絡は一切なく、従業員の判断で開店を決めたという。
 
 福岡店が入居するビルの入口には、店名の入った衣装セットを手にし、振り袖を着た新成人が多数。営業所のある3階に上がってみたが、店舗は開いており、着付けを待つ予約客と着付けを終え式に向かう客が慌ただしく行き交っていた。予約客の多くは、午後2時からの予定だった福岡市主催の成人式出席者だという。
 
 客が途絶えたところで、従業員が店舗入り口の片付けを始めた。取材に応じた従業員によると、「本社から連絡は一切なかった。着付けやヘアメイクの先生に事情を話したら、協力してもらえることになったので、開店を決断した」と話している。
 
 一方で、同店で着付けをしてもらったある新成人は、関東でのトラブルを知らなかった様子。「(関東での)トラブルは知らない。今初めて聞いた。昨日、親に着付けの時間の変更をしてもらったので、昨日も電話が通じたと思う。福岡店では対応してくれたので、助かった」などと話していた。

【東城 洋平】

 

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