高濃度高濃度酸素でリラックス体験～ O2サロンスリーエイト

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2016年6月9日 09:31

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O2サロンスリーエイト外観

　プロサッカー選手も愛用している高気圧高濃度酸素カプセル。激しい運動のあと、身体中に溜まった乳酸に酸素を与えることで、乳酸をエネルギー（ATP）に変えることができる。

　今年５月９日、高気圧高濃度酸素カプセルや部屋型ボックスなど、健康機器・器具を販売している（株）スリーエイト代表取締役の山口ナルミ氏が、福岡市南区高宮に体験型ショールーム「O2サロンスリーエイト」をオープンした。ショールーム内には、６人から８人用のボックスと１人用のカプセルが展示されており、30分1,000円でお試しができる。

　「現代人は、大気汚染や環境の悪化、ストレスなどから慢性的に酸素不足と言われています。酸素は、呼吸で取り込み血液中のヘモグロビンと結合する『結合型酸素』と、血液やリンパ液にそのまま溶け込んで細胞に運ばれる『溶解型酸素』の２種類があります。『結合型酸素』は、毛細血管よりも分子が大きいため、体の隅々まで行き渡らせることができません。一方、分子の小さい『溶解型酸素』は、皮膚から浸透し末端の毛細血管まで届けることができます。ただし、通常の環境下ではわずかな量です」と山口代表は言う。この『溶解型酸素』を効率よく体内に取り込むことができる環境を作り出す手助けをしているのが、高気圧高濃度酸素カプセルやボックスだ。『溶解型酸素』は、気圧を高めることで皮膚から体内に浸透しやすくなり、血液中に増加させることができる。

　実際にボックスを試してみた。ボックス内には、テレビやエアコンが設置されており、ストレッチや軽い運動ができる２畳ぐらいのスペースがある。パソコン、携帯電話などの電化製品はふつうに使用できる。ドアが閉まり、高濃度に圧縮された酸素が送り込まれ、ボックス内の気圧が上昇する。鼓膜に圧迫感が出るため、耳抜きが必要だ。すぐに頭がぼーっとして、眠気が襲ってきた。ボックス内は、酸素を圧縮するコンプレッサーや圧力をかける空調の音が響くが、眠ってしまったので気にならなかった。お試し時間30分が終わると、体が軽くなり気分がすっきりした。

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山口ナルミ代表

　「脳に酸素が行きわたると脳が活性化されます。一般に体が疲れている場合、体を休めるために眠るよう、脳から信号が出るのです」と山口代表の説明の通り、ボックスを使用すると、ほとんどの人が眠ってしまうという。酸素が末端の細胞まで行き届くことで、質の良いリラクゼーションやリフレッシュが得られやすいとしている。

　「認知症の予防、改善も期待できるというデータが出始めています。クリニックや、介護福祉施設などで今後使用できれば、病人や高齢者の健康促進に役立つ可能性があります。」と山口代表は語る。約20年の歴史を持ち、アスリート用の器具として有名になった酸素カプセル。山口代表は、高齢化社会の日本で多くの人々が健康的な生活を送ることができるよう、生活習慣病の予防を目的として普及させたい考えだ。関東の介護施設などでは、カラオケやゲームなどのレクリエーションスペースとして酸素ボックスを活用しているところもあるという。

　同社は、６月10日・11日に福岡国際センター（福岡市）で開催される「ハウズ★フェスタ2016」にO2カプセルを搬入して展示会営業を行う。初期費用は大きいが、ドライヤーを使用するよりも電気代が安くランニングコストが掛からないなど、導入しやすい面もある。現代社会に健康をもたらす器具・高気圧高濃度酸素カプセル・ボックスを、展示会やショールームで一度体験してみては。