参院選情勢報道で各紙が同じ数字を使い回しか~HUNTER
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福岡市のニュースサイト「HUNTER」は24日、新聞各紙の参院選情勢報道に疑義があると報じた。大手紙は24日付朝刊トップでいずれも改憲与党優勢の情勢を伝えたが、このうち数社の世論調査でサンプル数が一致。特定の調査会社の数字が使いまわされている可能性を指摘した。
NetIB-Newsでも日本経済、読売、朝日、毎日、西日本(共同通信)各紙の記事を比較。日経と読売は日経リサーチが調査したデータを使っており、5万943人(読売は世帯と表記)に調査し2万7,640人から回答を得た。毎日はJNNとの共同調査として母数は明らかにせず、2万7,500人からの回答があったとする。共同通信の回答者数は約2万7,000人。朝日は7万7,648件から4万1,579人の回答を得たと独自の数字を挙げている。
HUNTERの指摘通り、日経リサーチ(日経と読売)、毎日、共同のサンプル数はほぼ同じになっている。調査主体が異なるのに数がそろうというのは、いかにも奇異だ。これでは同じ調査を使い回しにしていると疑われても仕方がない。しかも結果が同じであるから分析も同じところに落ち着き、全紙が与党優勢を伝える形となっている。HUNTERが「与党に都合のいい数字を使った」と断じたように、近年はマスコミの報道姿勢に対する批判が高まっている。不偏不党をうたうならば、より厳正な姿勢を見せる必要があるだろう。
【平古場 豪】
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