2024年12月26日( 木 )

大きく台頭する第3極 リテールパートナーズ

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 九州の流通業界の勢力図が変わる。リテールパートナーズ(山口県防府市)とマルキョウ(福岡県大野城市)が来年3月に経営統合することを発表した。リテールパートナーズは、昨年7月に丸久とマルミヤストアが統合し、西日本のスーパーの広域連合を作ることを目的に設立された。マルキョウとの統合で、連結売上高は約2,300億円に達する見込み。2015年度のイオン九州の売上高は2,403億円、イズミ(九州地区)の売上高は2,374億円で、地域色を保持したい地場スーパーが形成する第3極のなかで、一気に大手に迫る。

marukyo リテールパートナーズが西日本で広域チェーンを形成する上で、西鉄と提携関係にあるマルキョウを取り込んだことは、あらゆる組み合わせがあり得ることを示した。九州地区には鹿児島のタイヨー(売上高約1,200億円)や長崎のエレナ(売上高約500億円)など独立系の地区トップクラスが気を吐く。今後の展開次第では、連結売上高4,000億円が見えてくる。

 しかし、その他の有力独立系が加わっても、スケールメリットを生かすには最低限とされる約1兆円にはるかに及ばない。イオン、イズミとも巻き返しに注力するのは必至だ。
 イズミが南下に注力してきた一方で、いわば本州が地元のリテールパートナーズが中・四国地方へ北上する可能性は高い。本州上陸を果たしたドラッグのコスモスは売上4,000億円を超え、ディスカウントのトライアルカンパニーも追う。1兆円に到達する戦線は九州から西日本全域に広がる可能性が高い。

 

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