2024年12月23日( 月 )

誠実、堅実な営業と施工で地場ゼネコンの地位を高める(後)

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(株)旭工務店

工期と品質の絶対遵守

 同社の事業方針は、『工期と品質の遵守』である。これは、絶対に守るという。いかなる事態になっても必ず守ることを明言し、実践し続けている。規模を問わず、建築工事においては諸事情で、工期の計画変更を余儀なくされる場合が多発する。工期が大幅に遅れて竣工するケースも多数見受けられる。しかし、同社においてそのようなケースは一切ない。必ず工期を遵守する。
 「発注者との約束を絶対に守る」ということが、同社の経営の根幹であるという。周辺の動向によって工期の計画が厳しくなっても必ず守る。たとえコストが予算以上に増大しても、工期の遵守を最優先にする。
 「だから旭工務店に対して全幅の信頼をおいて、安心して施工を任せられる。自社の身を削ってでも顧客との約束を絶対に守るという姿勢が素晴らしい」と、地場ゼネコン幹部が述べるように、顧客との締結した約束を必ず守ることを継続していることが、同社の強みと言えるだろう。

asahi2 そして、品質の遵守である。100億円台の売上高を維持する同社の受注において、長年の取引の顧客との強い関係とともに、新規顧客先の受注が毎期約30~40%で推移している。この数値が高い・低いという判断はそれぞれの見方で異なるので割愛するが、同業他社の競合が激しいなかで、健闘していることは明白である。その要因は、高い品質を誇る施工力だ。創業以来、施工力で勝負するという方針は、今も不変である。前述の通り、同社に協力する専門工事会社との共存共栄の理念によって培われ、積み重ねたノウハウを有するからこそ、どこよりも高い品質の建築物を提供できるのである。

 このように工期と品質を絶対に遵守するという姿勢は、同社のこれまでの豊富な実績が証明している。今日も福岡都市圏・県内全域をはじめ、九州地区の至るところに同社の工事の幕や旗、看板を目にする。福岡・九州のまちづくりへの貢献度は高い。
 実直に誠実に、そして堅実な姿勢、奇をてらうことがない一貫した姿勢での仕事づくりで、地場ゼネコンとしての使命を果たしている。派手なことや大きく注目されることでなく、地道にやるべきことを徹底して実践することを積み重ねてきた同社のマネージメントは、これからも続くであろう。なぜなら、現状に甘んじることなく営業・施工とともに全社一丸となって顧客満足度を向上させることに対して、それぞれの立場で熟考し議論を重ねて、仕事に反映させているからだ。

 福岡のゼネコンのなかで古参に入る同社。絶対に守るべきことを徹底し、顧客との約束を最優先する高い信頼性を保ちながら、時流に沿ったマネージメントと仕事の構築を行っている。今後も、地道ながらも福岡および九州各地の優れた建築物を提供し続けて、地域の発展のために貢献することに期待が寄せられている。
 どの時代でも、誠実・実直な姿勢で仕事することで実績を積み重ねることが大切だということを教えてくれる、手本となる1社である。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:吉弘 直彦
所在地:福岡市博多区博多駅南5-10-13
設 立:1953年9月
資本金:1億2,000万円
TEL:092-431-4131
URL:http://www.napsnet.co.jp/

<プロフィール>
吉弘 直彦
1953年2月、福岡市生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。77年4月、(株)旭工務店入社。取締役を経て、96年4月代表取締役社長に就任。趣味は柔道。

 
(前)

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