ラオックス 16年12月期第3四半期 大幅減収減益
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ラオックス(株)の2016年12月期第3四半期決算は、売上高494億300万円(前年同期比31.9%減)、営業利益1億3,900万円(同98.2%減)、経常利益9,200万円(同98.8%減)、当期利益1億8,600万円(同97.4%減)となった。「爆買い」の失速による影響をもろに受けた結果となった。
前期は訪日外国人、とりわけ中国人旅行客による「爆買い」が好調で、凄まじい業績の伸びを見せた同社だったが、その落ち込みはインバウンド事業の不安定さを露呈した。訪日外国人旅行者の数自体は増加しているが、高額品から日用品への嗜好の変化などによる購買単価の下落や、中国の個人輸入品への税制改正が響いた。
そうした外部環境の変化から、中期経営計画の見直しを余儀なくされた同社は、16年度の売上目標を当初から350億円減の650億円に、17年度は600億円減の900億円に変更。15年度実績の926億円を下回る見込みとなった。
ラオックスは今年8月、東京のシンエイから婦人靴企画・卸売販売事業を買収、品揃え強化に向けて動いた。今年10月には、昨年9月にオープンした日光東照宮店を閉店、不採算店舗の閉鎖も急ぐ。インバウンド客の嗜好が「モノ消費」から「コト消費」へと移ったとして、今後は飲食やエンターテイメント、不動産事業に乗り出す考えだが、経営体力のあるうちに仕掛けられるかが一つの勝負どころとなりそうだ。
(11月17日配信流通メルマガNo.2731号で掲載済、一部編集・加工)
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