「炎の商人(あきんど)」を育て上げ、顧客に喜ばれる店づくりを目指す
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(株)フードウェイ
品質・品ぞろえにこだわるスーパーを展開し、急成長を遂げている(株)フードウェイ。2016年3月には、アイランドシティに「産地直送販売とスーパーの融合店」である「フードウェイアイランドシティ店」を出店した。常に新しい試みに挑戦しながら事業の拡大を目指す同社には、創業時から変わらない五箇条「炎の商人(あきんど)」がある。
原点にある熱い商人魂
(株)フードウェイの創業当時、これから一生懸命売らなければという強い思いを込めて、代表の後藤圭介社長が五箇条からなる「炎の商人」を策定。当時は、ほかにも「やる気十箇条」などの指針のようなものが多くあったが、次第に同社の社風にマッチした「炎の商人」だけが受け継がれ、経営のベースになっていった。
5~6年前から「炎の商人」の五箇条を、各店舗の朝礼で唱和するようにした。朝礼以外にも、会合や幹部会議など社員が集まる場は、必ず五箇条の唱和から始める。それだけでなく、社員の目につくよう、社内の至るところに「炎の商人」が掲示してあり、役職者に配られる社員手帳にも五箇条が記載されている。それは、常に創業の原点に立ち戻って物事を考えてほしいという後藤社長の考えからだ。
同社が目指しているのは、「お客さまに喜んでいただける店舗づくり」。店舗では買い物のピーク時になると、従業員が直接売場に出て人の呼び込みを行う。仕入れやディスプレイはもちろんだが、いかに対人サービスで購買意欲を高めることができるかを重視し、日頃から積極的かつ丁寧な接客を心がけている。「炎の商人」は、「とにかく今、目の間にいるお客さまにどう売るか」という商人魂を奮い立たせるためにあるのである。
幹部から共通意識を持ち、教育体制を整えていく
店づくりと共に、同社が力を入れているのが人材育成である。たとえば、1年間にわたる「新入社員研修」では、3カ月ずつ各部門を回って現場の経験を積み、その後、面談で本人の希望や適性を判断したうえで、配属先を決める。配属先では年齢にかかわらず実力によって評価され、早ければ3~5年で店長に昇格することもある。若い頃から責任ある肩書きを担うことで、やりがいを持って仕事に携わることができる。そのように、若手社員の育成に力を注いできた同社が、今後の課題として挙げているのは「幹部」の教育だ。
元よりスーパー業界は業界内での人の入れ替わりが激しく、同社にも他スーパーの出身者が少なくない。根本的な運営や経営に対する考え方が異なっている場合が多く、店長によって店舗の在り方も大きく左右される。今まではそれを店の個性として捉えてきたが、店長らの価値観を一本化して体制を整え、規模の拡大に備える必要がある。とくに同社では、新人研修でさまざまな場所に配属されるため、「人によって言っていることが違う」と、新人が混乱しないようにしなければならない。新人がどこに配属されても、社員としてある程度同じ考え方を共有できるよう、まずは上に立つ者たちから学んでいく。
すでに責任者たちの勉強会は始まっており、値引きの考え方、利益の出し方など、さまざまな価値観を照らし合わせている最中である。店としての個性は残すが、根底にあるべき経営意識は徹底的に統一する方針だ。責任者同士が価値観を共有した後は、各支店でさらに従業員へと浸透させていく方針。今後、3~4年をかけて全体の教育体制をさらに強化し、これからの成長に備えていく。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 圭介
所在地:福岡市西区小戸3-24-53
設 立:2000年6月
資本金:7,300万円
TEL:092-895-2710
URL:http://www.foodway.co.jp法人名
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