2024年11月25日( 月 )

実家新築費を省エネ工事に上乗せ~再春館製薬所の元役員を逮捕

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 実家の新築費の一部を(株)再春館製薬所の省エネ改修工事費に上乗せして受注業者に代金を支払い、同社に損害を与えたとして、11月29日、御船署と熊本県警捜査2課は、元同社常務取締役の永田大助容疑者(55)を会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕した。

 永田容疑者は、2010年2月、同社の省エネ改修工事費に1,500万円を上乗せした金額約1億5,000万円を受注業者である(株)九電工にネット送金。14年に国税庁の税務調査でこの事実が発覚し、同年10月に取締役を退任し、退職。同社は15年2月に業務上横領の容疑で熊本県警に刑事告訴したという。

 一方、実際の工事金額よりも多い金額で再春館製薬所に請求を行ったとされる(株)九電工。同社は、取材に対し「現在、警察において捜査中のため、回答は控える」とのこと。事件との関係性が注目される。

【山下 康太】

 

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