数量間違え、落札辞退 指名停止に
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福岡市の競争入札において、数量を間違えたことで落札した業者が契約を辞退し、指名停止となった事例が発生した。指名停止となったのは、家電販売、電気工事の「やの電器商会」(所在地:福岡市中央区、矢野彰道代表)。福岡市は2月10日、競争入札参加停止措置を発表。期間は2月6日から2カ月となっている。
この入札で福岡市が発注したのは、「SD/CDレコーダー外11件」。同社が最低価格で落札したが、後日辞退を申し出た。辞退理由は「入札した金額を誤ったため」であった。
なぜ金額を誤ったのか。福岡市財政局に話を聞いた。
理由は「外11件」のうちの「CDポータブルシステム」の数量にあった。今回、市が発注したのはCDポータブルシステム25台だった。しかし、同社は25という数字を見落とし、1台で金額を見積もっていた。当然、競合する他社よりもずいぶん安い入札額となり、落札はできたものの赤字は免れない。これが辞退理由だ。
同社入札額は39万5,000円、次点は66万6,000円。5社が応札していたという。今回の注文は、特段珍しいものではない。同社は長年、福岡市の入札に参加しており、納入実績も豊富なベテラン選手だ。このような間違いはよくある話のようだが、ケアレスミスは誰にでも発生する。油断は禁物だ。
【東城 洋平】
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