地ビール工房「ブルーマスター」――福岡のクラフトビール
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近年若者のビール離れが進むなか、クラフトビールが注目を集めている。クラフトビールとは小規模で独立したブルワリーが醸造するビールのことで、独特の味わいと香りが特徴である。大手ビール会社が大量生産するビールに対し、クラフトビールは生産者や地元の特徴が色濃く表れる。福岡県でも地ビールは生産されており、その中でもビール一筋で経営を行っている会社が、「ブルーマスター」を看板商品とする(有)ケイズブルーイングカンパニー(本社:福岡市城南区、加藤秀則)だ。
代表の加藤秀則氏が創業したのは2001年5月。当時は90年代後半の「地ビールブーム」が終焉したばかり。創業にあたって周囲に賛同する人はいなかった。しかしビールに対する熱意は止まらず、必死で製造免許を取得し、夫婦で創業するに至った。製造から販売までゼロからのスタートだった。
2000年代に入り、ビール市場は価格の低い発泡酒や第3のビールが席巻している。その中で加藤氏はお客さんに自分の口に合うビールを見つけてもらうことを喜びに、自らの至上命題としている。開業当時はオーソドックスなエールビールを生産していたが、地元のいちごを使ったエールビールなどフルーティーな商品もそろえるようになった。現在販売に際して特に力を入れているのがクラフトビールを提供するイベントだ。主催している「九州ビアフェスティバル」は好評で今年は6回の開催を予定している。直接お客さんと触れ合うのも、自分のビールを見つけて欲しいという加藤氏の思いが形になったものだ。
「日本人の口に合うエールビールを」――。加藤氏の熱意が信念となり、多くの人の共感を得ている。
【木村 尚基】
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・THE BREWMASTER 公式HP
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