福岡市屋台基本条例によって今年3月末に営業許可が取り消しとなる「須崎屋台かじしか」。
存続をかけて昨年秋の公募に応募したが、審査基準が不透明な書類審査で落選した。
その書類審査では選定委員の不正が発覚。委員を任命した高島宗一郎福岡市長の責任が問われる。
大将の下村和代さんが親戚の屋台を引き継ぎ、「かじしか」がオープンしたのは2010年。
「かじしか」の屋号は家族の名前から一文字ずつとって付けた。
家族経営によるアットホームな雰囲気も人気の理由だ。
わかりやすいメニューの表示、食材を並べたショーケース、おしぼりの提供など、
屋台が初めてのお客さんでも安心して楽しめる配慮がなされている。
地産地消にこだわったメニューが評判となり、観光ガイドやテレビで紹介される人気店になった。
地元の常連客や観光客でにぎわい、予約がないと入れない日も珍しくはない。
なぜ、高島市長は、長年にわたる営業努力で築かれた屋台文化と、ファンとの絆を、一瞬で消し去ろうとするのだろうか。
今夜も「かじしか」には、閉店を惜しむ多くのファンが訪れていた。
【取材:山下 康太/撮影:増田 亜衣子】
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