大手ホテル進出相次ぐ別府温泉 注目される近鉄百貨店跡地
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大江戸温泉物語、星野リゾート、そして、インターコンチネンタルまでが大分県別府市でホテルを開業する。
別府温泉に集中する理由は複数ある。
ひとつは、外国人宿泊者数の増加がある。別府市観光課の調査では、2016年の別府市における外国人宿泊者数は累計34万331人。これは2013年(21万2147人)の60%増となっている。外国人観光客の取り込みが各社の営業戦略になるのは間違いないところだ。
また、既存ホテルの建物が老朽化、耐震補強の必要性などから、建て替え時期に差し掛かっていることも大手進出の背景になっている。一大観光地だった時代もあったが、湯布院のブランド力に押され観光客減少、近年は持ち直しつつあるが、全館建て替えを行う余裕のあるホテルは数少ない。そこで、大手に出番が回ってくる。
別府市旅館ホテル組合連合会によると、6月20日現在で、別府市内ではホテル3館が閉鎖中だという。3館とは、星野リゾートが手がける花菱ホテル、大江戸温泉物語グループとなった別府清風、別府富士観ホテルで、いずれも老舗だ。
別府清風は7月28日にリニューアルオープンするが、他2館は再開まで1年以上を要するという。「美湯の宿」両築別邸が6月に耐震リニューアルされたように、今後も建て替えや大型改修で閉館するホテルも出てくるだろう。
そこで注目したいのが、別府駅前に位置する近鉄百貨店跡地の存在。ホテル需要高まる同地において、ホテル建築が噂されているが、果たしてどう動くのか。所有は福岡の企業である。
【東城 洋平】
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