九州北部豪雨の爪痕(2)~三連水車は未だ回らず
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前回(詳細はコチラ)レポートした藤井養蜂場から100mのところに、朝倉のシンボル「三連水車」がある。江戸時代に設置された「三連水車」と「堀川用水路」は200年以上現役で田んぼに水を引く“農業遺産”として、国指定史跡に指定されている。しかし、豪雨被害を受け、水車は未だ止まったままだ。
九州北部豪雨によって堀川用水路には大量の土砂や流木が流れ込んだ。水が引いても、三連水車は土砂に埋もれているような状況で、地元農家の人々による復旧作業が続けられていた。本格的な復旧作業が始まったのは、20日午前8時。県が人員を派遣し、重機や人の手を使って流木や土砂を取り除いた。20日の午後3時頃に現地を訪れると、用水路の脇に取り除いた流木が積み重ねてあり、被害の大きさを物語っていた。
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今後の復旧について市の担当者は「水路には大きな被害はなかった。いつでも回すことができる状態ではあるが、水車を回しても水を送る田んぼの水路が埋まっている状況。その整理が済まないことには水を引くことはできない。いち早い復旧を目指している」とコメントしている。
また、筑後川から水路へ水を引く山田堰を管理している改良区の水土里ネット山田堰は「水車周辺の除去作業は進んでいるが、被害の大きかった上流地区はまだ手付かずのまま。水路全体の土砂が除去されない限りは水を引くのは難しい」と話す。堀川用水路周辺の田んぼは、先月20日頃に田植えを終えたばかり。一部土砂が流れ込んで収穫困難となった田んぼもあるが、多くは用水路の水を待っている。一刻も早く水車を回そうと、今もなお用水路では土砂の除去作業が続いている。
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(つづく)
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