2024年11月22日( 金 )

臍帯血の無届け治療容疑で、福岡の販売業者元代表を逮捕

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

「レクラン」が本店を置いていたマンション

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を使った再生医療が国に無届けで行われていた問題で、4府県警合同捜査本部は福岡市西区の医療関連会社「レクラン(株)」元代表、井上美奈子容疑者(59)を逮捕した。この事件では、再生医療に関わった医師や臍帯血販売業者など計6人が逮捕されている。

 臍帯血は、へその緒に含まれる胎児の血液。逮捕された医師らは、医学的根拠がないにもかかわらず「アンチエイジング効果がある」や「身体機能を改善させる効果がある」などの触れ込みで患者らに投与していた。
井上容疑者は、破産した民間臍帯血バンク「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)から入手した臍帯血を東京や大阪のクリニックに転売していたという。

 レクラン(株)は、(株)臍帯血支援センターとして2011年12月19日に設立。昨年、現商号に変更し、今年2月14日に解散している。会社本店として登記されていたのは、福岡市西区の閑静な住宅地に建つマンション。同地は比較的新しく造成された場所で、福岡ソフトバンクホークスの選手も住む高級住宅地として知られている。

 瀟洒な外観のマンションを訪ねてみると、専属のフロントスタッフが配置されており、取材を拒否された。井上容疑者が住んでいる(いた)かどうかは答えられないという。

【小山田 浩介】

 

関連キーワード

関連記事